どんな人の部屋にもテレビのリモコンがひとつや2つは転がっているもの。まったく不自然な光景ではないが、もしそれが隠しカメラだったら……。今回は、現代人の盲点を突いたアイデアが光るテレビリモコン型の偽装カメラを紹介しよう。
テレビリモコンとしか思えない完成度の高さ
(Image:sun-mechatronics.co.jp)
「木を隠すなら森の中」という言葉がある。たくさんある同じ物の中に紛れ込ませれば、簡単に見つからない。これを部屋の中で考えればテレビリモコンということになるだろう。誰だって、まさかテレビリモコンが隠しカメラになっているとは思うまい。そんな人の心理を巧みに利用したのがテレビリモコン型偽装カメラ「HS-700FHD」だ。
「HS-700FHD」はよくあるテレビリモコンにしか見えないのが、ダミーボタンも実にリアルに作られていており本物そっくりだ。だが、本体の中には350万画素の高性能カメラとマイクが内蔵されており、隠しカメラとして機能するのである。
(Image:sun-mechatronics.co.jp)
先端にカメラが仕込まれている。写真左がレンズ、真ん中がPIRセンサー、右がマイクとなっている
PIR人感センサーなどの機能も充実
(Image:sun-mechatronics.co.jp)
リモコン表面にあるボタン類はすべてダミー。テレビリモコンとしては使えないのがわかる。カバーを外すと現れるスイッチ類でさまざまな設定が可能になる
サンメカトロニクス「HS-700FHD」の撮影機能は、1280×720ドットおよび1920×1080ドットのフルHD動画、または2592×1944ピクセルの静止画に対応している。また電源となる充電バッテリーも、電力消費を抑え駆動時間を伸ばすための「PIR人感センサー」によってコントロールされているのがポイントだ。赤外線により人の接近を探知、無駄な撮影撮影を行わないよう制御することで、最大5日間もの駆動を実現してる。
また記録メディアにはmicroSDカード(最大32GB)を採用。撮影動画は簡単にパソコン(Windows10対応)で確認できる。記録メモリが一杯になると上書きが行なわれる「上書き記録機能」、撮影日時も同時に移し込む「タイムスタンプ」にも対応し、隠しカメラとしての性能もなかなか優秀なのである。
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