街中には無料のWi-Fiが溢れている。スマホのデータ通信量を削減するためにWi-Fiを使うのは有効だが、セキュリティのない危険なWi-Fiに不用意に接続すると、トンでもないことになる可能性ある! ここではWi-Fiのセキュリティについて解説しよう。
暗号化されていないWi-Fiは超危険!
(Image:Shutterstock.com)
今や日本の大都市では無料のWi-Fiがどこでも利用できる。そのため、オトナライフでもスマホのデータ通信量を節約するために、積極的にWi-Fiを活用することをおすすめしているが、どんなWi-Fiでも接続していいわけではない。無料のWi-Fiであっても、絶対にセキュリティのかかっていない危険なフリーWi-Fiに接続してはいけないのだ。
スマホでWi-Fiに接続するには、通常パスワード(暗号キー)が必要になる。たとえば、ホテルなどのWi-Fiを使うときは、あらかじめ教えてもらった暗号キーを入力することで、はじめて接続できる。この状態なら通信が暗号化されており、アナタのスマホが危険に晒されることはない。だが、セキュリティのない危険なWi-Fiに接続すると、アナタのスマホの通信内容は誰でも受信できるので、最悪の場合はスマホに侵入されて個人情報やメール、通話、クレカの情報などをごっそり盗まれる可能性があるのだ。
■Wi-Fiの危険性
①スマホ内の個人情報を盗まれる!
スマホ内の写真、スマホで入力したパスワードやメールの内容などがごっそり盗まれる可能性がある
②犯罪に巻き込まれる可能性がある!
スマホを乗っ取られると、犯罪者のメールをアナタのスマホから送ることも可能。身に覚えがないのに逮捕されることも……
③盗撮や盗聴される可能性がある!
スマホを乗っ取られると、アナタの写真を盗撮したり音声を盗聴することも可能に。ストーカー被害に遭う可能性がある
SSIDが有名な名前で偽装されていることも!
SSID(Wi-Fiの名称)の右にWi-Fi電波の強さを表示するマークがあるが、ここに鍵のマークがあれば暗号キーがないと接続できないの安全。だが、鍵マークがなく素性のわからないWi-Fiは危険! 絶対に接続してはいけない
もし、セキュリティのない危険なWi-Fiに接続すると、スマホの中の情報はすべて盗まれる可能性がある。つまり、写真やメールなどのプライベート情報が拡散されたり、アナタのクレカで勝手に買い物されたりする危険性があるのだ。また、スマホが遠隔操作されて盗聴や盗撮される危険もあるし、最悪の場合は犯罪に利用されることもある。こうなると、アナタが犯罪者として逮捕されることも考えられるのだ。したがって、街中でWi-Fiに接続するときは必ずセキュリティ(暗号キー入力が必要)がかかっているWi-Fiに接続すること。たとえば、有名なキャリア名(docomoやauなど)やショップ、ホテル名に似せた紛らわしいSSID(Wi-Fi電波の名称)になっていることもあるので、必ず正しいWi-Fiに接続するようにしよう。
ちなみに自宅のWi-Fiも要注意。古いセキュリティ方式(暗号化がゆるい)である「WEP」で接続していると、近所の悪い人に破られてしまうことがある。必ず高度なセキュリティである「AES」で接続しておこう。
■Wi-Fiのセキュリティ
弱 WEP
↓
中 TKIP(WPA2-PSK[TKIP])
↓
強 AES(WPA2-PSK[AES])
※古い暗号化方式の「WEP」は、多少、スキルのある人なら数十分で暗号解読できてしまうので決して安全ではない。自宅のWi-Fiは必ず「AES」で接続するようにしよう