「コミュニケーション能力」、通称「コミュ力」とは、人とのやり取りにおいて、お互いの意思疎通をスムーズに行うために欠かせない能力のこと。様々なシーンで人間関係を円滑に構築するため、非常に重要な能力であることは間違いない。
2022年３月４日に投稿された、ミシル（サブ垢）@misiru43さんの「コミュ力が高い人は逆にコミュ力の高さを感じさせない、あの現象は魔法のようだ」というツイートは、多くの人の共感を呼んだ。今回は、そんなミシル（サブ垢）さんのツイートに寄せられた様々な意見をご紹介したい。
真のコミュニケーション能力とは？
コミュニケーション能力を高めようと努力すると、「どうすれば相手に上手く伝えられるか」といった部分に意識がいきがちだが、ミシル（サブ垢）さんはコミュ力の高い人とのやり取りに対して、こういった感想を抱いたことをツイートしている。
「マジでコミュ力が高い人、逆にコミュ力の高さを一切感じさせない。気付いたら自分が話していて、気付いたら笑っていて、気付いたら落ち着いてる。あの現象は魔法のようだ。」
注目すべきは、「気付いたら自分が話していて」という部分だ。このツイートを読んで、「コミュ力が高いはずの相手が、すっかり投稿者に話の舵を取られているではないか」と思ってしまった人は要注意である。
つい勘違いしがちだが、コミュニケーション能力とは、自分の気持ちや感情を相手へ伝えることに特化した能力のことではない。もちろん、それも大枠ではコミュニケーション能力に含まれるのかも知れないが、これは厳密に言えばスピーチ力というものである。相手がスムーズに話しやすい場の空気感を作り出し、相手の言いたいことを上手く引き出した上で、話を盛り上げる能力こそが、真のコミュニケーション能力なのである。
このツイートが投稿されたツイッター上では、「私が今の人を好きになったキッカケはこれ！」や「わかる！そういう人、大好き！」、「分かりみが深い」など、共感する意見が多くあがった。
コミュニケーション能力が高い人の特徴
また、中には「おしゃべりな人がハイコミュ力ではないよね」といった声もあり、普段からよく喋り、性格も明るい、いわゆる一般的に「陽キャ」と呼ばれる性格の人たちでも、「一概に全員がコミュニケーション能力が高いとは言えない」という、核心に触れるツイートも見受けられた。どちらかと言えば、ワイワイ大騒ぎしたり、羽目を外したりすることがあまり得意でない筆者からすると、飲み会などに出席した際、隣で勝手にひとり延々と喋り続けてくれる尖がった人がいてくれるのは、結構有難かったりするのだが、それが万人受けするとは限らないらしい。
コミュニケーションが上手いと思う人の特徴として、「聞き上手」であることはもちろんのこと、「相手に分かるように、かみ砕いた説明が出来る」こと、「リアクションが豊富である」こと、さらに「相手を気持ちよく喋らせられる」ことの４つがあげられていた。こうして書き出すと非常に分かりやすいので、密かに自分はコミュニケーションが苦手かもと思っている人は、会話の参考にしてみても良いかも知れない。
このほか、「ストレスを肩代わりできる人が、聞き上手でもあると思うので、なかなか真似できない」との冷静な意見や、「コミュ力の高い人と話をしていたら、自分がコミュ力高くなったと錯覚する！」などの声もあった。
憧れるけど、無理は禁物！
ここまで、コミュニケーション能力について、ツイッター上の様々な意見をご紹介したが、大切なのは「無理はしない方がいい」ということだ。誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力は、もちろん素晴らしいものだが、相手のことを考え、おもてなしをし過ぎるあまり、しわ寄せで自分がストレスを抱えてしまったりしては、本末転倒だからである。ツイッター上には、いかにコミュニケーション能力が大事だとしても、「無理に苦手な人と仲良くしなくてもいい」という意見や、「仲良くなくても、波風を立てない距離にいて上手くやるのがいい」という声も寄せられていた。
ナチュラルにコミュニケーション能力が高い人は、ぜひそのまま突き進んでいただきたいが、もしこれから先ほどご紹介した４つを意識し、意識的にコミュニケーション能力を高めようと思うのであれば、まずは普段の仕事仲間や家庭内の会話から、少しずつ無理のない範囲で始めていくのがいいかも知れない。相手に喜んでもらうことも大切だが、なによりも大事なのは、これを読んでいる読者の皆さんが、自分らしく肩の力を抜いて、人生を楽しみながら生きることである。