「Ctrl+C」。この文字の並びでピンとくる人はどのくらいいるだろうか?
画面上で文字を選択した上で、キーボードの「Ctrl」と「C」同時に押すと、その文字がコピーされる。コピーした文字は、「Ctrl+V」で別の文書などにペーストできる。
いわゆるショートカットキーだ。
読者の中にも、仕事等で普段からショートカットキーを使っている人は多いはずである。
今回取り上げるのは、そんなショートカットキーにまつわる素朴な疑問を取り上げたツイートだ。
違和感の正体
おそらく多くの人がショートカットキーを使い始めた時に、同じ違和感を感じたことがあるのではないだろうか。
「Ctrl+C」の「C」は、「コピー(copy)」の「C」なのはわかる。同様に「Ctrl+A」で「全部(all)選択」なのも理解できる。
では「Ctrl+V」の「V」は何の頭文字だろうか?
「ペースト」であれば「P」になるはずではないだろうか?
なぜペーストになると動作と頭文字がリンクしなくなるのだろうか?
考え始めると、様々な疑問が次から次へと浮かんで来る。
この問題は案外深い問いなのかも知れない。
ツイート主である賽骰だいすさんが「ヴェッとやるのか?」とツッコミを入れたくなるのも頷ける。
キーボードの位置が大きな決め手!?
このツイートに対し、コメント欄には様々な説が紹介されていた。
中でも一番多かったのが、キーボードの文字列によるものという説だ。
キーボードの一番下の列は、左からZ、X、C、V、B……という並びになっている。
コピーとペーストは通常セットで使われることが多いので、Cの隣のVがペーストに用いられるのは妥当だと言える。
「Ctrl」ボタンから「C」が近いというのも大きな理由のひとつだろう。
小指で「Ctrl」を押しながら、中指で「C」を押すことが出来る。
パソコン作業をする時、右手でマウスを持ち、左手でショートカットキーを操作出来れば、両手は定位置に固定したまま作業が出来て、大きな時間短縮となる。
「ショートカットキーを左手だけで完結できるように設定されている」というのは、実際に作業する時のことを考えると妥当な考え方である。
他にも、パソコンが普及される前は文字列を挿入したい箇所に「✓(ペケ)」を入れていたことから、貼り付けには「V」が採用された、「コピー&ヴェーストするんだよ」などといった、いささか強引とも言える説も挙がっていた。
また、「吹き出しの尖った部分を”V”の文字に見立てて見ていた」という想像力豊かな連想のさせ方も紹介された。
まだまだある! ショートカットキー
「Ctrl+X」で「切り取り」、「Ctrl+Z」で「戻る」、「Ctrl+B」で「太字にする」など、動作に関係なくキーが設定されていることが多い。どれもCに近いボタンばかりだ。
とはいえショートカットキーは他にもたくさんあり、「C」周辺だけでは足りなくなってくるので、中・上段のボタンもショートカットキーに採用されている。
ただ、やはり使われる機会が多いものほど、キーボード左下の位置にあるボタンが使われているのは疑いようが無い。
結論! ショートカットキーは役に立つ!
色々と不思議な点は残っているものの、ショートカットキーは知って入れば知っているほど役に立つものである。
「はじめに覚えるのが面倒」という声も上がるかもしれないが、普段から使っていると身体が自然と覚えてしまうため、「頑張って覚える」という意識も無くなってくる。
マウスを使って操作するよりも圧倒的に時間短縮になるため、覚えていて損はない。
それに、この記事を最後までお読みいただいた読者であれば、少なくとも「Ctrl+C」と「Ctrl+V」は嫌でも覚えてしまったのではないだろうか。