ケーキのデコレーションやパフェのトッピングなど、様々なお菓子作りに欠かせないホイップクリーム。しかし、このホイップクリームを家のキッチンで1から作るとなると、泡だて器では20分、電動ミキサーを使用しても最低5分ぐらいは材料を混ぜ続けなければいけないので、結構大変だったりする。
2022年3月27日に投稿された、BlueLily/ブルーリリー@Lily_itouさんの「牛乳と混ぜるだけでホイップクリームが作れる魔法の粉があるなんてもっと早く知りたかったな」というツイートには、『ホイッピー』と書かれた商品の写真が添えられており、瞬く間に14万件を超える「いいね」が押されたのだった。今回は、BlueLily/ブルーリリー@Lily_itouさんオススメの『ホイッピー』の詳細と、リプライ欄に寄せられた様々な声をご紹介したい。
ホイップクリームが作れる魔法の粉！？
ツイッターで突如話題の商品となった『ホイッピー』だったが、その発売元は東京都港区に本社を置く、日本の有名乳製品メーカー森永乳業株式会社であることが判明した。「森永乳業の商品にしては、見たことも聞いたこともないな？」と、この記事を読んで思った読者の皆さんも多くいることだろう。それもそのはず、本来『ホイッピー』は業務用として販売されている商品らしく、どうも一般家庭向けに作られたものではないようである。
『ホイッピー』の使い方はとても簡単で、ホイッピーに冷やした牛乳を加えて混ぜるだけで、きめの細かい、なめらかなホイップクリームが出来上がるらしい。使いたい分だけ少量のホイップクリームが作れることに加え、かき混ぜる時間も短くて済むという手軽さから、家でお菓子やパン作りをする人たちの強い味方となっている。
BlueLily/ブルーリリー@Lily_itouさんのツイートを見た人たちからは、「何その夢の粉……」という声や、「これは衝撃ですね！」、「生クリーム買わなくてよくなるの！？」など、様々な驚きのコメントが相次いだ。
生クリームとホイップクリームの違い
さて、多くのツイッターユーザーたちに衝撃を与えた『ホイッピー』だが、「昭和の頃は、生クリームと言えばこれだった」との意見や、「懐かしすぎ！昭和世代ならわかるクリームだ」とのコメントも見られ、30年以上前は『ホイッピー』のように、粉に牛乳を足すことでホイップクリームを作るスタイルが、クリーム作りのスタンダードであったことが判明した。
ちなみに読者の皆さんは、「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いをご存じだろうか。一般的に「生クリーム」と呼ばれるのは、動物性脂肪のみを原材料としたクリームのことで、動物性脂肪に植物性脂肪を加えたものや、植物性脂肪のみのクリームはすべて「ホイップクリーム」扱いとなる。『ホイッピー』の主な原材料は、植物油脂、乳糖、粉飴、乳たん白、食塩、乳化剤などなので、『ホイッピー』はその名の通り「ホイップクリーム」であると言える。
ホイップクリームも生クリームも、見た目はほとんど違いがないが、ホイップクリームの方が生クリームよりも形状を保ちやすいという特徴があり、デコレーションのケーキなどで出来るだけ長く形を綺麗に保ちたいという場合は、固さが変わりにくいホイップクリームを使う場合が多い。ちなみに味にはかなり違いがあり、乳脂肪分が少ない、もしくは含まれていない分、ホイップクリームの方が生クリームよりもアッサリとした味をしている。
『ホイッピー』はどこで買えるの？
業務用でしか販売されていない『ホイッピー』だが、我々のような一般の人が入手するには、どうすればいいのだろうか。筆者も気になったので調べてみたところ、Amazonや楽天市場などのネット通販を利用すれば、個人でも購入することが出来そうである。また、少しハードルは高くなるが、洋菓子作りの材料を卸売りしているサイトなどでも販売されている。
「もっと手軽に買えたらいいのに」という方は、一度近所の業務スーパーをチェックしてみるのもいいかも知れない。コメントの中に「業務スーパーで見かけた」との声もあったので、『ホイッピー』を仕入れている店舗もあるようだ。
今までお菓子作りには、これっぽっちも縁のなかった筆者だが、今回のツイートで紹介された『ホイッピー』は、何だかとても面白そうなので、この機会に業務用『ホイッピー』を購入してみようかと思っている。朝のコーヒーに添えれば老舗喫茶店ごっこも出来るし、『ホイッピー』の使い道は意外といろいろありそうだ。ツイートの反響からか、先ほどあらためてAmazonの在庫を見てみると、ものの見事に品切れだったので、明日の朝、近所の業務スーパーへ走ろうと思っている。
※サムネイル画像（Image:「BlueLily/ブルーリリー（@Lily_itou）さん」提供）