日本人でファミリーマートを知らない人は、おそらく居ないだろう。
日本のコンビニエンスストアといえば有名な3社が思い浮ぶところではあるが、ファミリーマートは紛れもなく、そんな「3強」のうちの一角である。
しかしそんな誰もが知っているファミリーマートについて、知られざる事実がTwitter上に現れたのだ。
「自分しか知らない雑学を教えてください」と雑学を募るツイートには3,000以上のリプライが寄せられた。
今回紹介するツイートもそんなリプライの中の1つであり、その衝撃の内容は多くの人々の関心を集め、6,000以上のいいねを獲得した。
そのツイートがこちらである。
サークルKサンクスの名残は意外なところに
ツイートの内容を詳しく見ていこう。ファミリーマートのポール看板には、「酒 たばこ」の表示が青のものと赤のものがある。
ポール看板とは、徒歩や車などで道を通る客に見せるための看板だ。コンビニの場合、多くは店のロゴの下に「酒 たばこ」の他に「銀行ATM」や「イートイン」という表示がある。
そして、この「酒 たばこ」の表示が青だった場合、はじめからファミリーマートとして建てられた店舗であり、赤の場合はサークルKサンクスから改装された店舗だということだ。そもそも看板の「酒 たばこ」の部分が赤と青の2種類あることに、気がついていた人はどのくらいいたのだろうか。
日本全国に1万6千以上の店舗を構えるファミリーマートではあるが、看板に色違いがあったことにまったく気づいていなかった人もいれば、「言われてみればそうだ」と納得した人もいたかも知れない。
そしてその色違いが単なる偶然ではなく、きちんとした理由があったことに驚きを隠せない読者も多いだろう。
そもそもなぜ色が違うのか?
ファミリーマートとサークルKサンクスの統合といえば、記憶に新しい。
2016年に両社の統合が発表されてから、わずか2年8カ月で全店舗の改装が完了した。
ではなぜ統合したのにも関わらず、看板の色だけ分けられているのだろうか?
その答えは、工事の工程にある。
ポール看板は看板ごと取り替えるのではなく、一番上の店のロゴの部分のみが交換されていたためだという。
確かに大手企業とはいえ、少しでも交換を省ける部分があるのならそれに越したことはないだろう。
「酒とたばこを取り扱っています」というサインを出すだけであれば、看板の色が赤だろうが青だろうがお客側にとってはどちらでも良いことだ。
結果として同じ店であるにも関わらず、看板の色が異なるという事態が起こった。
ちなみにサークルKサンクスから改装された店舗を見分ける方法として、ドアを見るというやり方もあるそうだ。
店の入り口が手動の扉であれば「元サークルKサンクス」である証拠だという。
思わぬところにかつて存在した店の面影を見ることができるのもまた興味深い。
おわりに
このツイートに対してリプライ欄では「謎が解けてスッキリした」「勉強になった」などと多くの反響が寄せられた。
中には、家の近所に2軒のファミリーマートがあり、片方が青でもう一方が赤だったという証言もあった。そんな状況があれば、混乱するのも仕方ない。
このツイートの投稿主は、おにぎりさん(アカウント名:オニギリー西日本【商業施設・小売】)という方で、地元である愛知県を中心にスーパーや百貨店などの商業施設を巡っている。
小売業界に関してだけでなく、ラジオや音楽、時事問題等についても発信をしており、「オニギリー放送網」「オニギリーmusic」など合計6つのTwitterアカウントを運用しているので、興味のある方は是非各アカウントをチェックしていただきたい。
おにぎりさんのアカウントリストは→こちら。
これからファミリーマートを見つけた時は、思わず道沿いの看板をチェックしてしまうことは間違いないだろう。
※サムネイル画像(Image:「オニギリー西日本【商業施設・小売】(@onigiry_wJapan)さん」提供)