『ウマ娘 プリティーダービー』というゲームを皆さんはご存じだろうか。
同作は社会現象になるほどの人気なので、プレイしたことはなくても、『ウマ娘』という名前ぐらいは聞いたことがあるかも知れない。
2022年3月31日に投稿された、うさぎ教育航空株式会社@Usagi_Aviationさんの「社長がウマ娘にどはまりしました。
最近、PCでもプレイできることを知ったようです。そのかいがあってか、4月1日より社内PCにウマ娘をインストールすることが許可されました。
福利厚生らしいです。
ちなみに、やるべきことをやっていればプレイ時間帯に制限はありません。(だいじょーぶ?この会社w)」というツイートは、7万件を超える「いいね」とともに、多くのTwitterユーザーたちの反響を呼んだ。
今回は、うさぎ教育航空株式会社のツイートにあった『ウマ娘』の魅力と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
社長がウマ娘にどはまりしました
最近、PCでもプレイできることを知ったようですそのかいあってか
4月1日より社内PCにウマ娘をインストールすることが許可されました
福利厚生らしいですちなみに
やるべきことをやっていれば
プレイ時間帯に制限はありません
(だいじょーぶ?この会社w)— うさぎ教育航空株式会社 (@Usagi_Aviation) March 31, 2022
『ウマ娘』ってどんなゲーム?
『ウマ娘』とは、2016年にCygamesが発表したクロスメディアコンテンツだ。
正式名称は『ウマ娘 プリティーダービー』という。
クロスメディアというのは、1つの商品やサービスを宣伝する際に、さまざまな媒体を用いることで、『ウマ娘』はメインのゲームの他に、アニメ、漫画、音楽、動画配信なども行っている。
『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』同様、クロスメディア展開を行うことで、幅広い購買層に認知してもらいやすくなるのだ。
『ウマ娘』の大まかなストーリーとしては、競走馬を擬人化したキャラクターである「ウマ娘」を育成して、「トゥインクル・シリーズ」と呼ばれるレースでの勝利を目指していくといった内容だ。
キャラクターとして登場するウマ娘たちは、実在の競走馬がモデルとして存在するので、ゲームファンだけでなく、競馬ファンすらも納得するほどのこだわりぬいた設定が特徴となっている。
実際の競走馬のエピソードがストーリーに反映されており、現実世界では勝つことができなかった推しの競走馬を勝たせたいと思うことで、ゲームに感情移入をするユーザーが続出。
スマホ版は、基本無料のアプリとは思えないほどのクオリティの高さに、多くの世代が夢中でプレイしている。
うさぎ教育航空株式会社ってどんな会社?
さて、そんな大人気の『ウマ娘』の魅力にどはまりした、うさぎ教育航空株式会社の社長さんだが、ついに福利厚生の一環として、社内PCにウマ娘をインストールすることまで許可してしまったそう。
エイプリルフールのフライングかとも思える面白い福利厚生だが、投稿者曰くこれは「ガチ」らしい。
Twitter上では、「社歌として、ウマ娘のテーマソング『うまぴょい伝説』を採用ですね」との声や、「僕、大人になったらその会社に入りたいんですけど」などのコメントが相次いだ。
ゲーム会社に開発部員として勤めていると、他社の人気ゲームや、自社の過去のソフトを研究目的で勤務時間内にプレイすることがたびたびある。
ある意味、これも業務のひとつだからだ。
しかし、今回のツイートを投稿したのは、「うさぎ教育航空株式会社」という企業のアカウントなのである。
うさぎ教育航空株式会社は、操縦ライセンスを取得するための操縦教育や、航空業界を目指す方に向けた通信教育を提供している会社なのだそう。
かなり真面目な内容の教材を取り扱っている会社に見えるが、このような福利厚生を導入することにしたのは、社長が『ウマ娘』にハマったこと以外に何か理由があるのだろうか。
先日のツイートが広く拡散されたおかげで
たくさんのフォローをいただきました
ありがとうございます
弊社は航空に関する教育を主たる事業にしております
日頃はつまらないTweetばかりですが
どうぞよろしくお願いいたします pic.twitter.com/wmLvOFheit— うさぎ教育航空株式会社 (@Usagi_Aviation) April 2, 2022
社員が過ごしやすい環境を考えた結果!
実はこの会社、前から『ウマ娘』に限らず他のゲームに関しても、社内PCへのインストールやプレイは社員の自由なのだそう。
ただし、やるべきことをやっていればという条件付きなので、主に昼休み中や休憩中の気分転換として、ゲームが一役買ってくれているようである。
会社員にとっての昼休みは、午後の業務へ向けての活力を養う大事な時間だ。
昼ご飯を食べるだけでHPが回復する人もいれば、10分ほど仮眠をとらないと無理な人もいる、ゲームをプレイして、殺伐とした現実世界から離れなければ、気持ちを切り替えられない人もいるかもしれない。
普段ゲームをまったくしない人からすれば、社長の趣味に振り回されているようにも聞こえるかも知れないが、あくまでプレイは任意。
やりたい人だけ、やればいいのだ。むしろ、それぞれの社員が過ごしやすいよう、職場環境の自由度をかなり高めに設定している、社員の気持ちに寄り添った会社であると言える。
複数の人が社内で同じゲームをプレイすることで、今まではまったく話したことのない社員同士でも、コミュニケーションの輪が広がるかもしれない。
Twitterに寄せられた「課金は経費で落ちますか?」との質問には、投稿者直々に「経費で落ちますが、その後、給料から天引きされる予定です」とのリアルな回答が飛び出した。
『ウマ娘』のプレイは自由だが、そこまでウマい話はさすがにないらしい。
※サムネイル画像は(Image:「ウマ娘 プリティーダービー」公式サイトより引用)