皆さんは、Apple製品をお持ちだろうか。
2008年7月11日にiPhoneが上陸して間もなく14年。
今や日本のスマホシェアの66%を占めるiPhoneをはじめ、タブレット端末の先駆者iPad、クリエーター必携のMacBookなど、もはや一家に何台もあるのがApple製品時代である。
そんな中、2022年4月3日に投稿された、底辺沼学生のiPhoneSEさん(@tadagak)の投稿で、そういえば…!と気づいた人も多いのではないだろうか。
そう、このステッカーの存在である。
底辺沼学生のiPhoneSEさん(@tadagak)の「シールの使い道教えて()」の言葉通り、Apple製品に必ずついてくるものの、使い道が明示されていないこのステッカー。
ステッカーは、Apple信者への『ファンサ』!
そもそもこの白いリンゴのステッカーが誕生したのは、Appleがファンに対してはじめたサービスであるといわれている。
1990年代に、画期的な製品を生み出しつつも倒産の危機に直面していたAppleを救ったのは、熱心なApple信者。
コンピューターストアのApple製品前をAppleのファンがうろつき、買い物客に熱心にAppleを売り込んでいたというのだから、そのほれ込み方は尋常ではない。
MicrosoftやGoogleのような同業他社と比べて、この熱心なファンが多いのが、Appleというブランドの特徴なのである。
Appleは、こういった熱心なファンが製品を買ってくれることに感謝して、またファンがAppleのステッカーを喜んで身の回りのものに貼り付けて、Appleというブランドのファンであることを誇りに思ってほしいとの思いから、このステッカー同封をはじめたのである。
まさにiPhoneの日本上陸当時も、このステッカーを持っていることが一種のステータスであり、猫も杓子もスーツケースや下敷きなどに貼って、自慢していたものだ。
そんな文化も廃れ、「あーどうしよっかなー」と思いながらも、箱の中に眠ったまま…という人が大半ではないだろうか。
何を隠そう、筆者もその一人である。
みんなどうしている? ステッカーの使い道!
そんな人たちに向けて、底辺沼学生のiPhoneSEさん(@tadagak)のリプライ欄は、さまざまなアイディアが投稿されている。
まず一番多かったのは「Apple製品以外の電子機器に貼る」というアイディアである。
他社のPCや、学生の必需品である電子辞書、ゲーム機器などに、この白いリンゴのマークが付くだけで、高級感が漂うので不思議である。
時々、高級感ではなく得体の知れないダサさが漂うこともあるが、そのダサさですらおしゃれと感じるのだから、もうAppleのリンゴに敵うステッカーはこの世に存在しないのではないだろうか。
もはや電子機器にとどまらず、扇風機や電子レンジ、空気清浄機などに貼り付けているとのコメントも見受けられた。
決してApple製品ではないはずなのに、この白いリンゴがついているだけでApple感が漂うのだから、ただ者ではない。
魔法のリンゴシールである。
ちなみにこのAppleのリンゴマークであるが、なぜ右側が欠けているの?と疑問に思ったことがある人も多いのではないだろうか。
このAppleロゴの生みのロブ・ヤノフ氏によると「サクランボと間違われないように」わざと右側をかけたデザインにした、のである。
深い…深すぎるAppleのリンゴ…。
白以外もあった! Appleのリンゴマークの歴史!
またiPhoneSEさん(@tadagak)のリプライ欄には、派生型として、ステッカーをアレンジしている人からのコメントも寄せられている。
計算されつくした白いリンゴを土台に自らの芸術を披露するなんて、凡人にはハードルが高いように思われるが、実はこのりんごシール自体も、白以外の時代があったことをご存じだろうか。
実は一時、Appleからスティーブ・ジョブスが追放されていた時期には、カラフルなボーダーのレインボーリンゴステッカーが同封されていたのである。
1997年にスティーブ・ジョブスがApple社のCEOに復帰した後には、このレインボーデザインが見直され、白いリンゴステッカーに代わってしまっているので、レインボーりんごステッカーは相当なレアものである。
白いりんごに統一されて以降、長い時間が経過しているので、この白いりんごステッカーという限られたスペースの中で個性を表現するのも楽しいのではないだろうか。
しっかりした粘着力と耐水性、それからなんと言っても限りなくおしゃれであることが魅力の、Appleのリンゴステッカー。
この機会に、オリジナリティ溢れる貼り方をして、個性をアピールしてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「底辺沼学生のiPhoneSE(@tadagak)さん」提供)