1996年、スターバックスコーヒーは、東京の銀座に日本1号店を出店して以降、多くのファンに愛され、瞬く間に急成長した。数あるコーヒーチェーンの中でも、スタバは店内の雰囲気や価格設定から、オシャレで暮らしに余裕がある人がユーザーに多いイメージがある。
スタバの店内では、同じくオシャレブランドの金字塔・Apple社のノートパソコン「Mac Book」を広げて、仕事にいそしむビジネスマンや大学生の姿を目にする機会が多いのではないだろうか。
2022年4月7日に投稿された、沼学生のiPhoneSE@tadagakさんの「これでスタバ行けますか?」というツイートには、東芝製のノートパソコンの画像が添えられており、6400件を超える「いいね」がついた。
今回は、沼学生のiPhoneSEさんの投稿の詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまなコメントをご紹介したい。
スタバに合うノートパソコンとは?
東芝のノートパソコンの何がいけないんだと言われると、以前Dynabook社が出来る前に、東芝製のDynabookを所有していた筆者としては言葉に詰まるが、やはりデザインよりも機能性にステータスを全振りした感は否めない。エンジニアの皆さんが必死に作った製品なので、一言目に「ダサい」と切り捨てるのは、いかがなものかと思うが、東芝に限らず、日本メーカーのノートパソコンは、どれもあかぬけ感がないのである。
投稿者の沼学生のiPhoneSEさんが「東芝のノートパソコンを引っ提げて、オシャレの代名詞であるスタバに行ってもいいのだろうか?」という、不安を覚えるのも無理はない。
結局のところ、スタバのオシャレ空間に違和感なく溶け込めるノートパソコンというのは、Mac Bookシリーズぐらいしか思いつかないのである。リプライ欄では、「ChromebookにAppleのシール貼って持っていくのはアリ?」などの案も飛び出したが、他のユーザーの「それが一番ミサイルが飛んできそう」との声で一蹴されるのだった。
沼学生のiPhoneSEさんのツイートを見たユーザーたちからは、「Macより性能も値段も高いpcでマウント取ったらどんな顔をするんだろ」と、まるでMac Book使用者を敵と認識したかのようなコメントや、「サーフェスで行ったことあるから大丈夫」などの激励の声がリプライ欄に相次いだ。
Apple社のPCは国内シェア第6位!
本当に仕事しているのかはさておいて、なぜスタバにはMac Bookで作業している人がこんなにもいるのだろうか。いくらスタバがオシャレでも、面白いぐらいにMac Bookユーザーばかりなのだ。筆者のよく行く店舗では、Mac Book以外のPCを使う人は、いつ行っても片手で数えるほどである。
ちなみに、昨年度のメーカー別PC市場は、1位がNECレノボグループで388万3千台、2位は日本HPで203万5千台、3位は富士通クライアントコンピューティング、4位はDell、5位にdynabookが来て、ようやく6位にAppleが66.3万台の出荷台数となっている。
全体で見るとApple製のPC は5%のシェアであるにも関わらず、なぜかスタバには樹液に群がるカブトムシのように、Mac Bookユーザーがどこからともなく集結しているのだ。これにはaikoもビックリの、もはや都市伝説級の謎である。
TOSHIBAユーザーである沼学生のiPhoneSEさんを励まそうと、ツイッター上では「そんな時はiBookだ!」と、1999年に発売されたAppleのノートパソコンを薦める者や、「AppleⅠ担いで行けばよろし」と、Appleが初期の初期に製作した、もはやノート型でも何でもないマイクロコンピュータを薦める猛者まで現れる始末だった。
PC選びはスペック重視で!
筆者もApple製品は大好きだが、やはり実務で使用するノートパソコンは、見た目のオシャレさだけでなく、自分に合ったスペックのものを選ぶことが大切だ。
現在、筆者がメインで使用しているノートパソコンは、ライティングのほかに仕事でイラストやデザインも行うので、illustratorとPhotoshopが同時にサクサク動くALIENWAREというものを使っている。電源ボタンが光るエイリアンの顔になっており、Appleでいうリンゴマークがある背面の部分にもエイリアンが描かれているので、正直デザイン面では「ちょっと悪趣味だな」と思っているが、スペック自体は申し分ない。
さらにこのエイリアンPCは、ノート型のくせにめちゃくちゃ重いので、さすがにスタバに持ち込んでまで作業することは一生ないと思うが、どんなPCを使って、どこで仕事していようと、「一番大事なのは、成果物だ」ということを、しっかりと胸に刻んで頑張っていこうと思っている。
※サムネイル画像(Image:「沼学生のiPhoneSE(@tadagak)さん」提供)