メールやインターネットを使わず、通信端末同士で何かの情報を共有する場合、以前は赤外線通信が主流だった。折りたたみ式ケータイが全盛期の頃の話である。初期のandroid端末にも、赤外線通信の機能が多く採用されていたが、最近のスマートフォンではほとんど見かけなくなってしまった。
現在、iPhoneやiPadなどのApple製品では、この赤外線通信に代わってAirDropという機能が活躍している。
今日は、暮らしの中で使えるiPadの使い方や活用法を紹介しているインスタグラマー・めい カンタンiPad活用法|暮らしに役立つ使い方@may_ouchicareerさんが紹介してくれた『知らないと危険なAirDropの設定』について、詳しく解説していこうと思う。
めいさんは、下記の文章とともに、AirDropを安全に使うための設定方法を紹介する動画をInstagramに投稿した。
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AirDropとはどんな機能?
まずはAirDropが具体的にどのような機能なのかについて、もう少し細かく説明しよう。冒頭にも述べたが、AirDropというのは、他のApple製デバイスとファイルを共有する機能のことだ。Android系のスマートフォンにはない、Apple独自の機能なので、「AirDrop」というワード自体、はじめて聞いた人も多いかもしれない。AirDrop は、Wi-FiやBluetoothを使った無線通信で、画像や動画、メモなどを送受信できる。
Androidユーザーの皆さんなら、「Files by Google」や「Nearby Share」などのファイル共有機能が、AirDropとほぼ同じ機能だと思ってもらって大丈夫だ。
AirDropの設定は、「すべての人」「連絡先のみ」「受信しない」の3つから選べる。
データを共有する端末の設定を「すべての人」にしている場合は、連絡先を知らない相手ともやり取りが可能だ。わざわざLINEやメールアドレスを交換しなくても、コンテンツの送受信ができるので、かなり便利な機能だと言える。
しかし、設定を「すべての人」にしておくと、急に知らない人からデータが送られてくるというような、怖いことが起こる可能性も否定できない。
AirDropを安全に使うには?
過去に筆者も、西武池袋線の駅構内で電車待ちをしていたところ、AirDrop経由で勝手にiPhoneへ全裸の男性の画像が送られてきた経験がある。誰のイタズラなのかわからないが、急に気味の悪い画像を見せられたことに、めちゃくちゃ腹が立った。
このようなイタズラ防止のため、投稿者のめいさんは、Appleユーザーなら絶対やっておきたいAirDropの設定のひとつとして、表示させる名前を本名以外にすることをオススメしている。
設定→一般→情報の手順で名前を変更できるので、変態に狙われないためにも、女性はユーザーネームを本名以外に変更した方がよいだろう。筆者の場合、本名ではなく、普段から友人たちに呼ばれているあだ名で登録していたのだが、それが女性っぽく見えたために変態の標的にされたのだと推測している。
筆者も一度嫌な思いをしてからは、ユーザーネームを好きな食べ物からとって「鱧の土瓶蒸し」に変更した。女性どころか、人間なのかどうかすら怪しい感じになってしまったが、名前の設定を変えて以降、変なイタズラはされていない。
また、めいさんは、そもそも他人のデバイスに自分の名前を表示させないためには、先ほどの「すべての人」「連絡先のみ」「受信しない」から選べる設定を「連絡先のみ」にするよう伝えている。きちんと受信制限をしておけば、知らない人は自分の名前が見えないので安心だ。
設定からスクリーンタイムを開けば、AirDropそのものを無効化する方法もあるので、「この機能は使わない」という人は、さっさとオフにしてしまうのもアリかもしれない。
AirDropにはメリットも沢山ある!
怖い話ばかりしてしまったが、実はAirDropには沢山のメリットがある。
たとえば、端末が圏外にある場合や、パケットを使いすぎて通信制限がかかっている時でもやり取りができることに加え、iPhone同士であればその場にいる人全員に、コンテンツを一斉送信することも可能だ。
また、メールやLINEで容量の大きな画像や動画を送ると、送信時に圧縮されてしまい、画質が落ちることがあるが、AirDropであればオリジナルサイズのまま送信できる。
使い方さえ間違わなければ、AirDropはとても優れた機能なのだ。投稿者のめいさんは、AirDropについて、「せっかく便利な機能なのでしっかり対策して安全に使いたいですよね!」と締めくくっていた。
※サムネイル画像(Image:「めい カンタンiPad活用法|暮らしに役立つ使い方(@may_ouchicareer)さん」提供)