リーズナブルな価格帯で本格的なイタリアンが楽しめるサイゼリヤ。こだわりの素材やワインなどが魅力のサイゼリヤには、幅広い年齢層のファンが存在する。しかし、婚活の場においては、うっかり初デートでサイゼリヤを指定すると、「初手サイゼ」と、やゆされることもしばしば。
婚活女性の「リーズナブルなお店で喜ぶ、都合の良い女性を求めないで欲しい!」という意見に対し、「サイゼリヤのおいしさを素直に楽しめない女性なんて、見栄っ張りなんじゃないのか」という真逆の反応も多く見られ、日々大論争が巻き起こっている。
2022年4月12日に投稿された、しぶや@時短ワーママ@wormamaantennaさんの「婚活界隈ではサイゼは踏み絵みたいな扱いだが、子育て界隈ではサイゼとくら寿司しか行けないみたいな家庭はたくさんあって、うちもそう。男とデートなら高い店も行けるが、子どもがいると日々金がかかりすぎて外食はサイゼの価格帯が限界値になる。」というツイートには、瞬く間に8000件を超える「いいね」がつき、子育て世代のツイッターユーザーたちを中心に多くの反響を呼んだ。
今回は、ツイートについての詳しい説明と、リプライ欄に寄せられたさまざまなコメントをご紹介したい。
子育て費用は結構かかる!
子育て費用というものは、決して教育費だけではない。子どもを育てるために必要な諸々の養育費や、出産にかかる費用などを計算していくと、0歳~22歳までの子育てにかかる費用の総額は、ざっくり見積もって平均3,000万円ほど必要であると言われている。
教育費だけでも、公立か私立かどちらの学校に行かせるかで、かなり大きく変わってきそうだが、総じて子育てはお金がかかるものなのだ。
投稿者のしぶや@時短ワーママさんは、先ほどのツイートに追記する形で「なお、独身時代はもちろん、結婚しても子どもがいないうちはサイゼは一度も行ったことなかった。外食に諭吉使う余裕があった。今はたまの贅沢で樋口一葉が限界」との投稿もしている。
これらのツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「わかります。価格もだけど、なによりファミリーウェルカムなのが有り難いです。」との声や、「サイゼは、4人で3千円程度で収まるので助かります。」などの共感の意見が数多く上がった。
サイゼリヤでも高いという意見も
また、子育て中のユーザーの中には、「フルタイムを退職してから サイゼですら高く感じることがあります。」などと嘆く声や、「独身の頃は、くら寿司の一皿100円は安い!と思っていたが、家族の人数が増えるにつれ一皿100円って、高いかもと思うようになった」などの意見も。
子どもが生まれ養う人数が増えることで、外食をすること自体がちょっとしたぜいたくという、位置づけになった人も多く見られた。
内閣府が行った、子どもを持たない理由の調査では、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」といった回答が約6割と圧倒的に高かったそうである。少子化に歯止めをかけるための政策としては、「経済的支援の充実」を望む声が最も多かったこともあり、子育てをする上でのやりくりの大変さが浮き彫りとなっていた。
家族が増えると、ファミリーレストランでの食事でも意外と高くつくのである。今現在、子どもをお持ちでいない読者の皆さんは、「会社の昼ご飯を外へ食べに行くたびに、数名の部下に必ず奢らなければならない状況」を想像してもらうと、少しは共感できるかもしれない。
金銭的負担はあるが、子育てには喜びもある!
また、婚活界隈では、ひんぱんにサイゼリヤ論争が巻き起こっていることに対して、「結婚前はお金を使わないと怒られ、結婚後はお金を使うと怒られるというのが、男女の不条理だw」との意見や、「独身のうちに高いお店に行けるだけ行けばいい。結婚したらそんなお店にいけなくなるから。」という、悟りを開いたかのようなコメントも投稿された。
たしかに子育てをするには、それなりのお金と覚悟が必要だが、ある調査では実際に、子どもを産んだ母親の98%が「子どもがいる人生を幸せだと感じている」と回答している。子どもを持つことで、金銭的な負担はたしかに増えるかもしれないが、子育てにはそれ以上の喜びがあるということもお伝えしておきたい。
人生において何に重点を置いて生活するかは、本当に人それぞれである。
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