「ハラスメント」とは、相手に対する「嫌がらせ」などの迷惑行為のことだ。知らず知らずのうちに相手に不快感や不利益を与え、傷つけてしまう行いが「ハラスメント」に分類される。
2022年4月15日に投稿された、けんたろ | クイズ思考@kenlife202010さんの「新しい仕事環境になられた方に今一度確認しておいてほしいハラスメントをまとめました。」というツイートには、瞬く間に2700件を超える「いいね」がつき、ツイッターユーザーたちから多くの反響を呼んだ。
今回は、ハラスメントの種類についての詳しい説明と、リプライ欄に寄せられたさまざまなコメントをご紹介したい。
ハラスメントの種類
「セクハラ」や「パワハラ」あたりであれば、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれない。
「セクハラ」は「セクシュアルハラスメント」の略で、嫌がる相手に交際を迫ったり、性的な会話をしたりする嫌がらせのひとつだ。昭和の時代には、まるで、あいさつでもするかのように、若い女性社員のオシリを触る文化があったそうだが、令和の今になって同じことをしていたら、完全に「セクハラ」でアウトである。下手したら捕まるかもしれない。
「パワハラ」は「パワーハラスメント」の略である。部下や後輩に、逆らえない関係性であることを利用して、必要以上にミスを罵倒したり、そもそも無理な欲求をするハラスメントだ。
自分より弱い相手をターゲットにするあたり、性格の悪さがにじみ出ているハラスメントだが、意外とこれは「ストレスから、知らないうちにやってしまっていた」という人や、「自分も昔、上司から同じようにされていたので、パワハラだと気づかなかった」という人も多いらしい。
どのハラスメントにも言えることだが、何かのアクションを起こす前に、今一度、受け取る相手の立場に立って考えてみるのが大切である。
その他、こんなハラスメントも!
よく聞く上記の2大ハラスメントに加え、けんたろ | クイズ思考さんが投稿した「社会人として気を付けたいハラスメント20選」には、「パーハラ」「テクハラ」「エンハラ」などの、あまり聞き慣れないハラスメントも数多く見受けられた。
「パーハラ」とは、「パーソナルハラスメント」の略で、チビ・デブ・ハゲなど容姿をバカにする発言である。「ちびまる子ちゃん」のように、アイデンティティとして自ら「ちび」を名乗る分は問題ないが、勝手にそう呼ぶのは倫理的にもアウトである。
キテレツ大百科の「ブタゴリラ」も、本人が納得しているのでセーフだが、悪口が2つも入ったネーミングを享受している達観した小学生など、現実には存在しないだろう。
続いて、「テクハラ」は「テクノロジーハラスメント」の略だ。主にIT機器に疎い中高年に対して、あおったりバカにしたりするハラスメントのことである。
人間には誰しも、得意不得意があるものだ。今、パソコン関係が得意な人でも、10年先の未来のテクノロジーについていけるかなんて、まったくわからないのである。今自分が放ったテクハラが、将来の自分にブーメランとして返ってくる場合もあるので、前方にまきびしを撒きながら歩くのは、絶対にやめた方がよい。
そして最後は、「エンハラ」という、「エンジョイハラスメント」の略だ。「仕事は楽しむもの」という価値観を押し付けることを指すハラスメントだが、「それは人それぞれなのだから、さすがに放っておいてやれよ」といった感想しか出てこない。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「もう、職場ではお天気の話しかできない」とハラスメントの怖さを嘆く声や、「相手を不快にさせる行動がこんなにもたくさんあるとは…」など、さまざまなコメントが飛び交った。
受け取り手の気持ちを考えることが大切!
投稿者のけんたろ | クイズ思考さんは、先ほどのツイートに追記する形で「ハラスメントの種類はたくさんあるので追加しておきます。相手を不快にさせない姿勢が大切です」と述べ、「社会人関係なく気を付けたいハラスメント20選」も投稿している。
ゴルフに行こうとしつこく誘う「ゴルハラ」や、童貞を卒業させようと風俗を勧める「チェリハラ」など、ありとあらゆるハラスメントが掲載されており、非常に興味深い内容だった。
また、「社会人関係なく気を付けたいハラスメント20選」の中には、結婚情報誌を部屋に置いて結婚欲をアピールする「ゼクシィハラスメント」、略して「ゼクハラ」というものもあったが、これに関してはカップル間できちんと話し合えば、簡単に解決する問題のはずである。
そもそも相手に結婚の意思が微塵もない場合、匂わせるだけ時間の無駄ではないだろうか。さっさと次の相手を探すに越したことはない。
……など、こうしたド正論を述べて相手を追い詰めてしまうのも「ロジカルハラスメント」、略して「ロジハラ」に該当する可能性があるので、注意が必要だ。
「ペンは剣よりも強し」とはよく言うが、ライターという職業柄、「常日頃から読み手の気持ちをしっかりと考えて、情報を発信していかなければいけないな」と、今回の記事を書きながら、身をもって学んだ筆者である。
※サムネイル画像(Image:「けんたろ | クイズ思考(@kenlife202010)さん」提供)