みんな大好き「寿司」。その寿司が手軽な値段で楽しめる「回転寿司」は、もはや日本国民のテーマパークと言っても過言ではない。旬のネタやアレンジ寿司、サイドメニューからデザートまで、回転寿司に行くと自らの胃袋の限界まで挑戦してしまうのは筆者だけではないはずだ。
ネタがない寿司が存在する!?
ところがだ。国民の大半が見慣れないであろうメニューが回転寿司で回転していると、らいあんさん(raiann645)のツイートが話題になっている。
いくら回転寿司のポテンシャルが高くても、あの小さなお皿の上で、まだ見たことのないネタはもうないのではないか……との疑いを持ったまま、らいあんさん(raiann645)のツイートを拝見してみると、なんと……!
これって何て言う寿司ですか? pic.twitter.com/SnWNioktKY
— らいあん (@raiann645) April 16, 2022
前言撤回。まだ見たことのないネタは存在した。
いやむしろ、ネタが存在しない。絶妙な酢と砂糖のハーモニーで輝く銀シャリだけが、『スシロー』の皿の上で輝いているではないか。
リプライ欄も「これどういう状況?」「ご飯寿司なのか?」「誰かネタだけ食べたのでは?」などと混乱が続いてる。
確かに自分が回転寿司のレーンを流れている時にこのシャリだけの寿司を見たら、脳内が混乱すること間違いなしである。一緒にいる友人と、我が目が正常かどうか確認しあうことであろう。
「私なら店員を呼ぶ」とのリプライもあったが、筆者も店員を呼んでしまう可能性大である。それほどまでに回転レーンで異彩を放つ、「ネタのない寿司」。謎である。
たださすがはTwitter。人類の英知が大集合しており、この謎のシャリ寿司に対する答えが、なんと回転寿司店のアルバイト経験者から続々と寄せられている。リプライ欄によると「機械のセンサー故障で、ネタの乗っていない状態で、レーンにシャリのみが流れてしまう状況がたまに発生する」そうだ。
そうだよね、お寿司屋さんなんだから新鮮なネタを乗せてこそお寿司だよね。機械だって、ミスすることぐらいあるさ。
というか、今どきの回転寿司は機械にセンサーがついているのか……。ハイテクな世界だなと感心していたところ、さらなる衝撃のリプライを発見してしまった。
シャリのみのメニューが実在する!
なんと、『かっぱ寿司』には【「本気シャリ」3貫100円(税込110円)】というメニューが実在するとのこと。白いお皿に、お皿以上に白く輝くシャリが3つ奇麗に並んでいる公式サイトのメニュー写真に、驚きが止まらない。
なお、このかっぱ寿司の「本気シャリ」は、シャリを山形のブランド米「はえぬき」を使ったシャリにリューアルしたことを記念して、誕生日したらしい。一流寿司職人でも「うまい!」と思えるかっぱ寿司のシャリは、炊き立てで熱々のはえぬきに酢を打つことで、香りと光沢の素晴らしいシャリに仕上がったとのことである。
日本の真骨頂、回転寿司のこだわりよ、恐るべしである。本来であればネタ命のお寿司の土台であるシャリにさえ、一切妥協することなく、本気で取り組んでいるのである。
ここまで回転寿司の努力を知った今、回転レーンにシャリのみの寿司が流れてきてもまったく驚かない。それどころか、嬉々としてシャリのうまさを味わうこと間違いなしである。
テイクアウトには「シャリ玉!」お好みのお寿司を作れる!
またらいあんさん(@raiann645)が訪れた『スシロー』では、店頭メニューとしてのシャリ寿司は存在していないが、持ち帰りメニューとしてシャリだけ買える「シャリ玉」があるとのこと。回転寿司のシャリがあれば、ネタを用意するだけで自宅がお寿司屋さんになるという、画期的なテイクアウトメニューである。
他にも大手回転寿司チェーンの『はま寿司』や、『くら寿司』でも、持ち帰り用にシャリのみの販売を行なっているとのこと。
先ほどご紹介した『かっぱ寿司』の本気シャリもテイクアウトが可能なので、自宅でシャリの食べ比べをするのも乙な楽しみ方かもしれない。
※サムネイル画像(Image:「らいあん(@raiann645)さん」提供)