気温も上昇し、春らしい暖かな気候となってきた今日この頃。園芸店やスーパーの家庭菜園コーナーでは、さまざまな夏野菜の苗が売り出されている。読者の皆さんの中にも、このGWの大型連休から、家庭菜園をスタートしてみようと思っている人がいらっしゃるのではないだろうか。
2022年4月18日に投稿された、野菜の育て方.com【公式】@farm_sasakiさんの「この前書きましたが ミニトマトは、写真のように植えちゃって大丈夫です。根が多くなり、育ちがよくなります。畑でも同じです」というツイートには、プランターに横たわる形で植えられたミニトマトの苗の写真が添えられている。この投稿には、1.7万件を超える「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んだ。
今回は、ミニトマトの育て方の詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまなコメントをご紹介したい。
この前書きましたが
ミニトマトは、写真のように植えちゃって大丈夫です
根が多くなり、育ちがよくなります
畑でも同じです pic.twitter.com/pLFXXQue4N— 野菜の育て方.com【公式】 (@farm_sasaki) April 17, 2022
横たわる苗！？なんだか違和感！
通常、何らかの苗をプランターや植木鉢に植え替える場合は、立たせる形で植えるのが一般的である。筆者が小学生の頃にも、ミニトマトの苗を育てる授業があったのだが、植え替えた瞬間から、風で苗が倒れないように支柱まで立てて、無理やり直立を保たせていた。
しかし、今回の投稿では、ミニトマトの苗は見事に横たわって植えられている。もし、小学生時代の筆者が、クラスでこの植え方を伝授しようものなら、一躍時の人となったに違いない。ただ、小学生は残酷なので、下手するとあだ名を「ミニトマト」にされる可能性はある。あの頃は、やはり知らなくて良かったかもしれない。
この投稿を見たツイッターユーザーたちからは、「お布団をかぶっているみたいで、笑ってしまった」との声や、「風で倒れたわけじゃないんですね、安心しました」など、横たわったミニトマトの苗に絵面としてのインパクトがありすぎたため、リプライ欄には多くのコメントが寄せられた。
地這いの植物とは？
意外と知られてないですけど
トマト（ミニトマトも）って、地這い（地面を這う）の植物なんです。
ではなぜ地這いで育てないかっていうと、やってみるとわかりますが、とんでもなく収穫しにくいです。
だからなのか（？）、上に誘引して育てます。
ネットとかしても自力で上がれないのはそのためです。— 野菜の育て方.com【公式】 (@farm_sasaki) April 18, 2022
ミニトマトの苗を横たわらせて植える理由について、野菜の育て方.com【公式】さんは、「意外と知られてないですけどトマトって、地這いの植物なんです。ではなぜ地這いで育てないかっていうと、やってみるとわかりますが、とんでもなく収穫しにくいです」と追記している。
地這いとは、文字通り地を這うようにして育てる栽培法のことだ。野菜ではキュウリなんかでも、よく地這い栽培が行われている。この地這い栽培をミニトマトで行うと、植えた部分から根が出るため、普通に植えるよりも根が多くなり、暑い夏を乗り越えやすいのだそうだ。夏野菜と聞くと、暑さに強いのではないかと思いがちだが、どうやら猛暑などの過酷な環境では、さすがのミニトマトも弱ってしまうらしい。夏の野菜とは言えども、実はそれなりの夏バテ対策が必要なのだ。
ミニトマトを寝かせて植える際の注意点
また、野菜の育て方.com【公式】さんは、ミニトマトを寝かせて植える時の注意点として、「接木苗というミニトマトとほかの植物を繋いだ苗は、横にして埋めることができません」とも語っている。横にして植えていいミニトマトの苗は、繋いでいない苗のみだそうだ。
もう少し補足すると、接木苗とは2種類の植物を接ぎ合わせ、両方の長所を兼ね揃えた植物を作る場合に用いられる苗のことだ。例えば、甘いトマトができる品種に、病気に強いトマトの品種を接ぎ合わせることによって、病気への抵抗性が高いトマトを作ることが可能になる。
接木と聞いて、「キュウリ×トマト」や「ジャガイモ×ナス」のような、キテレツな野菜が出来るのかと思った人も多いかもしれない。実際にジャガイモとトマトの接木を行い、野菜界のキメラを爆誕させた例もあるにはある。たいして流行らなかったのは、別種の野菜を同じ苗から作ったところで、味も収穫量もどっちつかずになってしまったのではないだろうか。真相は分からないが、人間は業の深い生き物である。
家庭菜園を始めてみよう！
ミニトマトの育て方だけでなく、野菜の育て方.com【公式】さんは、ジャガイモやインゲン、アスパラガスなど、他にもさまざまな野菜の育て方を公式HPにて公開している。これから家庭菜園を始めたい方や、育ててみたい野菜がある方は、ぜひ参考にしてみて欲しい。
ちなみに筆者は、自宅のベランダで青ジソを育てているが、よく水やりを忘れるにも関わらず、結構な量を収穫出来ている。家庭菜園初心者で、何から育てて良いかも分からない人は、ネギや青ジソのような、育てるのが簡単かつ、日々の料理に少しずつ使う野菜からスタートすると良いかもしれない。食卓に並んだ際、家族に「この野菜は私が作りました！」と、頻繁にドヤ顔が出来るのでオススメだ。
●野菜の育て方.com公式は→こちら
※サムネイル画像（Image:「野菜の育て方.com【公式】（@farm_sasaki）さん」提供）
