日々、さまざまな話題が投稿されるSNS。SNSとは、ソーシャルネットワークサービスの略で、登録した利用者同士が気軽に交流できる会員制のWebサービスのことだ。気にいった情報を気軽に第三者とシェアすることができるため、個人間の情報共有だけでなく、企業や商品の認知獲得から、集客や売上にまで幅広く活用されている。
2022年4月21日に投稿された、しろふく浪@pvvivvqさんの「学校で「SNSの拡散力」についてレポートをまとめるという課題が出ました。実際のデータを使いたいので、このツイートを拡散してください。期限 2022/04/22 00:00まで」というツイートは、22.1万件のリツイートと、24.9万件を超える「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んだ。
今回は、調査結果に対する考察と、リプライ欄に寄せられたコメントをご紹介したい。
RTに協力した理由について
投稿者のしろふく浪さんは、先ほどのツイートをリツイートしてくれた人を対象に「なぜRTしていただけましたか?」とのアンケート調査を行った。ちなみに、リツイート(RT)とは、自分が気に入ったツイートを、フォロワーに共有できる機能のことである。
アンケートには375,621票もの回答が集まり、集計の結果は以下のようになった。
詳しく理由を見ていこう!
まず、最初の「協力したかったから」という理由は24.8%と、回答者全体の4分の1程度の人がそう答えている。今回のツイート以外にも、小学生が自由研究などで情報を収集したいと思っている時に、代わりに親がツイッターを活用してアンケート協力のお願いをすると、わりと簡単に多くの人からの回答を得られることが多い。
人はみんな、「困っていることがあるなら、簡単なことであれば助けてあげたい」という思いが、常に心のどこかにあるのかもしれない。実際にこの調査に協力したツイッターユーザーたちからは、投稿者に向け「レポート頑張ってください」との、応援の声が相次いでいる。
続いて、「荒らしたかったから」という理由が、なぜか7.1%も出ている。これはどういうことだろうか。今話題の暴露ツイートでもないし、尖がった意見や、誰かを攻撃するような内容でもないので、筆者の感覚からすると、荒らそうにも荒らしようのないツイートである。
もしかすると、「思わずRTして協力してやったけど、ちょっと自分がよい人みたいで気恥ずかしいな」と思った人が、「荒らしたかったから」に愉快投票しているのかもしれない。
そして、「その他」の4.4%を除くと、最後に「偶然TLに流れてきたから」というものが63.7%と最も多かった。TLというのは「タイムライン」のことで、ツイッターにおいては複数のツイートがならぶ、ログ全体のことを指す。この画面に表示されるのは、基本的には自分がフォローしているユーザーのツイートだ。
フォローしている人がリツイート機能を使うと、自分とはまったく接点のないユーザーの投稿も、タイムラインに表示されるようになる。情報が拡散していく上で、この「偶然TLに流れてくる」というのは、かなり大きなポイントとなっているようだ。
Twitterの拡散力
投稿者のしろふく浪さんは、ここまで多くの人に拡散してもらえた理由として、ツイッターはリツイートボタンを押すだけで、手軽に情報を共有することができるからではないかと考察している。
最終結果として、しろふく浪さんのツイートが誰かのタイムラインに表示された総数である「インプレッション」は、なんと13,430,268 であった。全員が読んでいるかどうかは置いておいて、かなりの数である。また、この調査を行う中で、しろふく浪さんのプロフィール欄がクリックされた回数は328,090と、こちらも結構な人数に閲覧されている。
今回の調査で、あらためてtwitterの情報拡散力の強さがわかったというしろふく浪さんは、誰が見ているか分からないSNSでは、些細なことが急に拡散されることもあるので、投稿を行う際はよりいっそうの注意を払う必要があるとまとめた。
インターネット上に構築された全てのSNSは、基本的に顔を見せずにやり取りが可能である。SNSを利用することで、なんらかの犯罪に巻き込まれるかもしれないし、怖いから登録しないという人も、一定数いるかもしれない。けれど、使い方を間違えなければ、SNSは遠く離れた人たちと、楽しいつながりを得ることもできる。
Twitterだけでなく、どのSNSにおいても、最初にプライバシーの設定を慎重に行い、自分自身の発言内容にも気を配れば、そこまで大きなトラブルへと発展することは稀である。毎日、膨大な数の情報が拡散されるSNSをうまく活用し、読者の皆さんには素敵なインターネットライフを過ごしてほしい。
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