まだ4月だというのに、日によっては季節外れの暑さが訪れている日本列島。5月中旬にかけては、全国的に気温が高くなることが予想されており、今年は例年よりも暑いゴールデンウィークになるそうである。マスクをしながらのレジャーや屋外での運動は、熱中症などの危険も高まるため、十分注意が必要だ。
2022年4月27日に投稿された、SHARP シャープ株式会社@SHARP_JPさんの「毎年これくらいの季節になると先に注意喚起をしているのですが、今年どころかずっと前からエアコンをお使いのご家庭へ、エアコンの試運転をしておかないと真夏の修理待ちで詰みます。買い替えでも在庫なしで詰みます。買えても設置待ちで詰みます。あわせて実家のエアコンも試運転。冷房18度で10分。」というツイートには、2.1万件のリツイートと、6万件を超える「いいね」がついている。
今日は、こちらのツイートの詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまなコメントをご紹介したい。
試運転を行う時にチェックするべきポイント
今回のツイートの投稿主は、大阪府に本社を置く日本の家電メーカー・シャープ株式会社の公式アカウントである。エアコンの試運転の重要性に関して、家電メーカー自らが注意喚起を行っているのだ。昭和の時代には「エアコンは贅沢品だ」と言われていたが、ここ数年の令和の猛暑には、エアコンが無いと死に直結するような事態も起こりかねない。
実は2019年5月にも、シャープ株式会社の公式アカウントから、下記のツイートが投稿されている。「太古の昔より、急に暑くなるとメーカーの窓口へエアコンの問い合わせが急増、電話と修理の待機列がヤバいことになります。それを回避するためにも、エアコンの試運転をどうかお願いします。だいたいどこのメーカーも試運転の方法は同じですので。」
この投稿には、試運転を行う際にチェックするべきポイントが書かれた画像も添付されているので、今一度、ぜひ確認していただきたい。
この投稿を見たツイッターユーザーたちからは、「シャープさんのツイ見て試運転したら、冷房のはずが冷たい風は出ず送風状態。ガスが抜けていることがわかり、修理と洗浄してもらったので暑くなる前に直りました」との声や、「試運転してみようかなって思ったらリモコンが動かなくて、電池切れかと思ったら液漏れしていました。点検大事」などの、ツイートのおかげでエアコンの故障を早期に気付けたという感謝のコメントが、リプライ欄に多数、寄せられている。
早め早めの点検が大事
タイムリーな話で恐縮だが、実は先日、筆者の家のエアコンも突然つかなくなるという故障が発生した。シャープ製のエアコンではなかったが、修理を呼んで見てもらったところ、なんとエアコン本体ではなく、リモコンの方が壊れていたことが発覚したのである。ここ数日は、日中27度を超える日が結構あったので、早期に不具合の原因がわかって、心の底からホッとした。
真夏の暑い日に、修理を呼んでも予約がいっぱいで、なかなか来てもらえなかったり、いざ買い替えるにも在庫がない、なんてことになると、ワンルームマンションに住む人はそこそこの大惨事である。こうならないためにも、早期の点検が大切だ。
できることから熱中症対策を!
ちなみに、エアコンの寿命というものは、おおよそで13年~15年ぐらいだと言われている。メーカーにもよるかもしれないが、使い方やメンテナンスの頻度によって、その寿命は結構変わるらしい。冷暖房の効きの悪さや異音、異臭、水漏れなどが出ている場合は、なんらかの不具合が起きている可能性が高いので、早急にメーカーを呼んで状態を確認してもらうのがオススメである。
過去の東京都のデータによると、真夏に熱中症によって死亡する人は、そのほとんどが屋内で亡くなっているそうだ。亡くなった人の居住環境としては、エアコン未設置か、あっても使っていなかったという人が8割以上だと言われている。
読者の皆さんの中にも、空気の乾燥や風の冷たさから、「自分はエアコンが苦手だ」という人もいるかもしれないが、エアコンの風が直接当たらないように設定を変更したり、数時間に一度の換気を行ったりするなど、うまく工夫しながら、命を守るためにエアコンを稼働してほしい。
東京消防庁では、猛暑の日には夜間でも冷房を適切に利用しつつ、こまめに水分をとるなどして、熱中症への対策をとるようにとの呼びかけを行っているそうだ。これからはじまる暑い夏に備えて、自分たちでできることから対策をはじめていきたい。
※サムネイル画像(Image:「SHARP シャープ株式会社(@SHARP_JP)さん」より引用)