幼い頃には、誰もが一度は回したことのあるガチャガチャ。ガチャガチャとは、硬貨を入れてハンドルをひねると、カプセル入りのおもちゃが出てくる機械だが、何が出てくるかわからない楽しさから、深みにハマったことがある人も多いかもしれない。
ソーシャルゲーム上でも、特別なグッズやキャラクターなどを得るための仕組みの一つとして、ガチャは幅広いジャンルのゲームに取り入れられている。
2022年4月28日に投稿された、ダイオード@dai_oさんの「だんだんおちこんできた」というツイートには、「ソシャゲのガチャに3万円使ったものの、欲しいのが出なかったことが、何をしていてもふと思い出されてツラい」という内容の悲しい漫画が添えられている。このツイートには、1.8万件を超える「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちから共感の声を呼んだ。
今日は、ソシャゲのガチャの虚無感についてと、リプライ欄に寄せられた様々なコメントをご紹介したい。
だんだんおちこんできた pic.twitter.com/YPObO4T3ek
— ダイオード (@dai_o) April 27, 2022
ソシャゲガチャはやめられない!?
ダイオードさんのツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「3万あれば、新作ゲームが3~4本、中古ならその倍くらい遊べるからねえ」などの、さらに追い打ちをかけるようなコメントをはじめ、「一銭も使ってないのにこっちも落ち込んできた。かあいそう。ドンマイ」と、投稿者の虚無感にひたすら共感を寄せるコメントなど、さまざまなリプライが飛び交っている。
ダイオードさんは、この漫画をツイッターにアップしたことについて、特定のゲームをバッシングする意図や、ガチャにお金をつぎ込んでいる方を揶揄するような意図はないと語ってくれたので、そこは読者の皆さんにも、ぜひご理解いただきたい。わかっていてもやめられないのが、ソシャゲにおけるガチャの闇であり、ゲームの魅力なのである。
このほか、ツイッター上では「ソシャゲのガチャは、現金感が希薄になるからなあ。ゲーセンみたいに1ガチャのたびに300円コイン投入とかにすると結構ブレーキはかけやすいと思うけれど」といった意見や、「最初に突っ込む金額を考えて、出なかったときに後悔しそうならガチャは回しちゃだめ」などのアドバイスが寄せられた。
じわじわ課金に要注意!
ソシャゲにおけるガチャは、一時期社会問題になったこともあり、現在はスマートフォンゲームアプリケーション運用ガイドラインという業界団体が定めたガイドラインなどに従って、年齢別で課金の上限を設けているものも多い。基本的には16歳未満は月5,000円まで、20歳未満は月20,000円までなどの制限があるのだが、このガイドラインに加入してない会社もあるのだ。
また、ある程度の大人になると、自由にお金を使えるようになるので、決して安くはない金額を、毎月ガチャに投入しているという人もいるのではないだろうか。
すべてがスマホでの操作になるので、手元で簡単にできる手軽さもあってか、いきなり3万円を突っ込むというよりは、じわじわと気が付くと3万円使っていたというパターンの方が多いかもしれない。課金することを、ゲームという趣味と割り切って考えるのであれば問題ないが、暇つぶし程度であれば、ふと我に返った時に絶対に後悔するだろう。
現実に存在するカプセルトイのガチャガチャは中身が有限であるのに対し、ソシャゲのガチャガチャは中身が無限に補充されるので、「欲しい物を出すまでは一歩たりとも引かぬ」といった無駄な男気を発揮しだすと、自滅することがあるので注意が必要だ。
本質の面白さを見極めよう!
ソシャゲのガチャについては、筆者もハマったゲームは回しに回していたが、ある時ふと「もういいか」と思うタイミングが来て、重課金ユーザーから卒業した。飽きっぽい性格が功を奏したおかげで、最近はもうソシャゲをプレイしてはいないが、ガチャにお金を使ってしまう気持ちは痛いほどよくわかる。
以前、筆者が勤めていた会社の同僚は、ソシャゲを始める際には、必ず最初に1万円の課金を行い、それでどの程度遊べるかの様子を見ると言っていた。ハマる前に入れる1万円は、ひとまず開発者に対する、ゲーム完成への労いの気持ちを込めたお布施なのだそうである。
この1万円分の課金で、どのぐらい楽しめるかを見極め、ただ射幸心を煽るだけの作品なのか、本当にゲームとして面白いかどうかを探るらしい。
この話を聞いてから、筆者もソシャゲを遊ぶ際には、最初に1万円入れるようにしたところ、ゲームそのものが面白いかどうかを直視できるようになった。自分がそのゲームを気に入れば、通常通り課金すればいいし、絵柄が気に入っていただけであれば、イラストやキャラクターの作者の作品に、ゲーム以外でもっと触れてみるという手もある。
「遊んでみたいソシャゲはあるけれど、課金ガチャが止まらなくなりそうで怖い」という人は、まずは思い切って1万円を投入して、最初に様子を見てみるのがオススメだ。
※サムネイル画像(Image:「ダイオード(@dai_o)さん」提供)