皆さんは何か熱中している趣味をお持ちだろうか。心の拠り所となるような趣味がひとつでもあれば、ツラい仕事や面倒臭い人間関係も、割り切って頑張ることができるという人もいるかもしれない。一説によると、多趣味な人ほど、老後の人生が豊かになるともいわれている。
2022年5月1日に投稿された、㌯こ社長@sensehayokiさんの「お金がかからない趣味教えて」というツイートには、瞬く間に2.3万件を超える「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの回答が寄せられた。
今日は、こちらのツイートの詳細と、さまざまなコメントをご紹介したい。
「お金がかからない」趣味とは?
今回のツイートの質問は、ただの趣味ではなく、「お金がかからない」というところがポイントである。
筆者の知り合いの男性たちは、30代になったあたりから、全員示し合わせたかのように、ゴルフやキャンプ、クロスバイクなどにのめり込みはじめた。正直な感想を述べると、これらは結構お金がかかってしまう部類の趣味である。
必要な道具は一式借りて済ませるという手もあるが、趣味として本格的に楽しもうと思うと、そろえるべきものが多くなるので、初期投資がとんでもない額になってしまう。では、逆にお金のかからない趣味には、一体どのようなものがあるだろうか。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「円周率100桁を覚える」や「奇麗な石を探して集める」などの、もはやその分野に興味のない人からすれば、趣味というよりも暇つぶしに近いであろう行為や、「掃除」「睡眠」「深呼吸」などの、健全な日常生活をそのまま趣味にしてしまえばいいという、パワープレイ気味なコメントも寄せられた。
トラウマに注意
先ほど出てきた「綺麗な石を探して集める」という趣味に関しては、すでに体験済みのようで、質問者さんいわく「小3の頃まではやっていたが、間違えてカナブンを拾ってからはやっていない」とのこと。詳細は語られていないので、ぜひカナブンサイドの話も聞いてみたいところだが、質問者さんの中ではなんらかのトラウマになっているようだ。
小さい頃、筆者も公園に生えているマメ科の植物を探すのが好きだったのだが、大きなエンドウ豆だと思ってつまんだら、何かのイモムシでギョッとしたことがあるので、カナブンがトラウマになる気持ちもわからなくはない。無料で楽しめるような趣味には、思わぬ落とし穴がいっぱいである。
このほか、ツイッター上では、「裁判の傍聴」や「プログラミング」など、まともだが人を選びそうな趣味をオススメするユーザーのほか、「ダンゴムシ、ワラジムシ飼育」などの難易度高めな趣味を、ナチュラルに推してくるユーザーの姿も見受けられた。
圧倒的にオススメは「筋トレ」!
ツイッター上では、コスパも良く、体形も奇麗になる「筋トレ」を趣味として勧めるユーザーが何人も現れたが、これに対して質問者さんは、「ビスケットオリバみたいになったら困るからやらない」と、なぜか頑なに拒否している。
ビスケット・オリバとは、格闘漫画『グラップラー刃牙』に登場する怪力無双のキューバ系アメリカ人のキャラクターだ。体脂肪率5%未満を維持している筋肉の塊のような見た目なので、たしかにそこまでムキムキになると、逆に日常生活で不自由しそうである。趣味程度の筋トレで、ビスケット・オリバに「なれる」かどうかは置いておいて、「困る」という感想を抱くのはごもっともだ。
ちなみに筋トレは、単純に身体を鍛えられるだけでなく、「ドーパミン」や「テストステロン」といったホルモンが分泌されることから、ポジティブ思考になるともいわれている。お金のかからない趣味で、一番のオススメは、やはり「筋トレ」ではないだろうか。
ムキムキになるのが怖ければ、本気の筋トレはやめて、YouTubeで配信されているヨガの無料レッスンなどから、はじめてみるのもアリかもしれない。
……とはいえ、筋トレもダンベルなどを買うとお金がかかるし、ヨガをするにもさすがにマットぐらいは必要である。
完全にお金のかからない趣味はない!?
どんな趣味も、本格的にハマり出すと、多少はお金がかかるものなのである。完全無料となると、「瞑想」や「妄想」といった意見もリプライ欄にはあがっていたが、最終的には「趣味を探し求めるって趣味はどうですかね?」という、哲学めいた回答に行きついていた。もう何が正解なのかまったくわからない。
コメント欄にさまざまな意見が飛び交う中、ぽつりと「仕事」とだけ呟き、働きアリ魂を見せつけるメンタル強めのユーザーも登場したが、すかさず他のユーザーから「鬼か貴様は」と一蹴されていた。仕事が趣味なら、考え方によっては最高なのではないかとも思うが、世間一般の感覚としては、やはり仕事と趣味はまったく別の物である。
今もなお、このツイートのリプライ欄には、比較的お金をかけずに楽しめるであろう趣味が、各方面から寄せられ続けている。皆さんもピンとくる趣味があれば、ぜひ試してみてはいかがだろうか。