インターネットが普及した昨今でも、怖いからという理由で、アカウントを作らない人も多い「SNS」。普通に使っていれば問題ないと思いがちだが、何の気なしに投稿した内容から、勝手にさまざまな情報を読み取る人もいるので、SNSの利用には細心の注意が必要である。
2022年5月9日に投稿された、しろやぎ秋吾 怖い話の本発売中@siroyagishugoさんの、『「SNSのちょっと怖い話」その1』というツイートには、SNSでのゾッする体験談を4コマ漫画にしたものが添えられている。この投稿には2万件を超える「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んだ。
今回は、SNSの安全な使い方と、コメント欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
「SNSのちょっと怖い話」その1 pic.twitter.com/7ONVQzp2cI
— しろやぎ秋吾👻怖い話の本発売中 (@siroyagishugo) May 9, 2022
すぐに消えないのはツイッターの仕様!?
この物語は、女子高生2人が水着でプールへ行き、はやりの自撮り写真を撮影するところからスタートする。女の子のひとりが、その写真をさっそくツイッターにアップするのだが、もう片方の女の子は「水着姿で顔写真載せるのは危ない」と注意を促す。
それを聞いた女の子は、いったんアップした顔写真を即削除するに至ったのだが、それから数日後に先輩のスマホをのぞいたところ、例の水着写真がしっかり保存されていたというのだ。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「先輩より、どこぞの知らんおっさんが保存している方が100倍怖いし、犯罪に使われたらさらに怖い」と、すでにある恐怖を倍増させるような書き込みや、「すごいな。もうTwitterなんて世界中の人とグループLINEしているみたいなもんだ」など、ツイッターに投稿すること=世界中へ発信していることへの自覚を持つよう、SNSの使い方に対して注意喚起を行うコメントなどが相次いだ。
また、中には「なぜか削除されたはずのツイートって、ホームTLに上がってきたり引用RTの分で内容が見られたりと、削除から数時間経過しているのに見られる場合がある」という、ツイッターの仕様上の特性などを教えてくれる書き込みもあり、消す可能性のあるものは、最初からアップしないに越したことはない、という意見も数多く寄せられている
安全にSNSを使用するには?
SNSの種類によって、どう使えば安全なのかというのは多少変わってくるが、ツイッターに関して言えば、その即時性と拡散スピードの速さに、十分注意して使用する必要がある。新鮮かつリアルな情報が知りたい人にとっては、とてもオススメのSNSだが、発信する側としては、炎上にかなり気をつけなければいけない。
他人を誹謗中傷したり、暴言を投稿しないということはもちろんのこと、発信する情報に関しても、しっかりと精査することが大切だ。この「精査」の範囲には、画像や動画から、自分の個人情報が漏えいしないかどうかを、きちんと見極めるということも含まれている。
たとえば、漫画で取り上げられたような水着姿でなくても、自分の学校の制服を着た写真を投稿すれば、すぐにどこの学校に通っているのかや、居住地域などが一目でわかるので、悪い人に目を付けられたら、あっという間にストーカー被害に発展してしまう可能性もある。
皆さんは、「さすがに自分は、もうそのような失敗をする年齢ではない」と思うかもしれない。しかし、たとえ自分が被写体として映っておらず、家の中で何か別の物を撮影しただけの写真であったとしても、賃貸であれば部屋の間取りや光の加減、またその他のつぶやきの内容から照合すれば、場合によっては自宅を特定されることもある。窓の外に景色が写り込んでいたりすれば、なおさら簡単だ。
楽しい反面、怖いことも多いSNS
ツイッター上には、「スマホのおかげで世界と手軽につながれるようになったけど、どんどん境界が曖昧になっているから本当気を付けて、としか言いようがない」との声もあがっている。皆さんもこの機会に今一度、自身のSNSの使い方について向き合ってみてもよいかもしれない。
これだけツイッター関係の記事を書いている筆者だが、実は自分専用のツイッターのアカウントは所有していない。筆者のようにツイッターのアカウントを持っていない人で、ツイッターに寄せられた話題の情報を知りたいという人は、Yahoo!の「リアルタイム検索」がオススメである。
楽しい反面、怖いことも多々あるSNS。皆さんはこの漫画を読んでみて、どのような感想を抱いたであろうか。投稿者のしろやぎ秋吾 怖い話の本発売中さんは、他にもさまざまな「SNSの怖い話」や「思い返すとゾッとする黒歴史」など、フォロワーさんの体験談をもとにした怖い話シリーズをツイッターにて連載している。気になる人は、ぜひチェックしてみてほしい。
※サムネイル画像(Image:しろやぎ秋吾 怖い話の本発売中(@siroyagishugo)さん」提供)