コロナウイルスが猛威を振るいはじめた2020年以降、テレワークの普及率がどんどんあがっている。その影響で、オフィスでは口頭でやり取りしていた内容も、チャットソフトを使ったコミュニケーションに徐々に変化してきているようだ。かしこまってメールするほどの話ではないが、手軽にコミュニケーションを取りたいという場合などでも、チャットソフトを使えば非常に簡単にやり取りができる。
2022年5月28日に投稿された、nrs@nrslibさんの「複数のチャットソフト使ってるとEnter Alt Enter Shift Enter Ctrl Enterのいずれかで「頼む!! ポストするな! 改行してくれぇええ!」って賭けしてる気分になる」というツイートは、瞬く間に1.1万件以上の「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んだ。
今回は、こちらのツイートの詳細と、投稿に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
チャットソフトあるある!
たしかにこの問題、「チャットソフトあるある」かもしれない。筆者は仕事上、普段は「slack」というチャットソフトを愛用しているのだが、たまにイレギュラーで「Teams」を使うこともある。
「slack」ではEnterが改行で、Ctrl+Enterが送信なのだが、「Teams」ではEnterが送信で、Shift+Enterが改行という仕様だ。チャットソフトを複数使っている人は、改行しようとしただけなのに、うっかり送信してしまうというようなミスが起きるのも無理はない。
どうして改行と送信の仕様を各チャットソフトで統一してくれなかったのだろうか。変なところで切れた文章を送信しては「ごめんなさい、途中で送ってしまいました」と、まぬけな一文を毎回追加する羽目になっているユーザーの身にもなってほしい。
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「わかる。とりあえず改行なしで文章完成させてから祈りながら改行してる」と、戦々恐々と改行を行っているという声や、「最終的にビビり散らかしてメモ帳に貼ってからコピペします()」「俺は臆病なので隣にエディタを開いてそっからコピペ」など、自分は安全牌を切るスタイルを選んでいるというコメントなど、さまざまな意見が寄せられた。
キーの統一を望む声が多数!
リプライ欄から察するに、意外とみんなチャットソフトの改行・送信問題について困っていた様子で、「こういうのは各社合わせてもらいたい」「これまじで統一してくれ」「これもう共通の規格作るべきだろ」など、さっさと「改行」と「送信」で使用するキーを統一してほしいとの声が相次いでいる。
チャットソフトによっては、設定でキーの割り当てを変更することもできるが、すべてのチャットソフトでカスタマイズができるわけではない。そうなると、やはり自力でキーを覚えるか、目の付く所に書いて貼っておくか、メモかなんかに下書きするしか手立てはないのだ。
ツイッター上では、「そして失敗した場合は 小分けに文章を送るのが 好きなだけの人間だ と演じることになる」と、途中送信してしまった人の末路を伝えるコメントまで登場する始末。リプライ欄に寄せられた意見を見ていると、Enterキーはやはりメールやワードなどと同じように「改行」として使いたいという人が圧倒的に多いようである。
削除・編集機能もうまく使おう!
もしも、読者の皆さんが、うっかりチャットソフトでメッセージを途中送信してしまった場合は、慌てず冷静になって対応することが大切だ。送った瞬間は「やってしまった!」と思い、急いで続きを送らなければと焦ってしまうかもしれないが、いったんそのメッセージを丸ごと削除したり、落ち着いて編集しなおすといった対処法もある。
もし、途中送信してしまったメッセージで、すぐに相手がなんらかの反応を見せていた場合は、お決まりの「ごめんなさい、途中で送ってしまいました」を挟むしかないが、秒単位のやり取りでなければ削除や編集を挟んでも問題はない。ただし、メッセージを送信した時点で、相手にはなんらかの通知がいっている場合が多いので、送信後にメッセージを削除すると「あれ?消えたぞ」と、驚かれることもあるため、そこは注意が必要だ。
チャットソフトの改行・送信問題に関しては、今後も送信のキーが統一されるまで、多くのビジネスパーソンの心をソワソワさせ続けそうである。