拡張子とは、パソコンで作成したファイルの最後に記載されている英数字のことだ。テキストファイルでは「txt」、エクセルファイルでは「xlsx」の拡張子が、必ず各ファイル名の末尾に記載されている。普段から仕事でなんらかの画像を取り扱う人は、画像ファイルの拡張子の多さに驚いたことがあるのではないだろうか。jpg、gif、png、psd、tiffなど、さまざまな拡張子の画像ファイルを、用途に応じて使いわけすることができれば、今後の業務はよりスムーズになるはずだ。
2022年6月2日に投稿された、トヨマネ|パワポ芸人@toyomaneさんの「パワポ資料に使うアイコンの拡張子についてまとめました。要はSVGがオススメということです。SVG最高!」というツイートには、主要な画像ファイルの拡張子の特徴を紹介した資料が添付されている。この投稿には、瞬く間に1.1万件以上の「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んだ。
今回は、こちらの投稿に関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
パワポ資料に使うアイコンの拡張子についてまとめました。要はSVGがオススメということです。SVG最高! pic.twitter.com/jwAqeGwZAM
— トヨマネ|パワポ芸人 (@toyomane) June 2, 2022
アイコンに使う拡張子はどれがいいの?
投稿者のトヨマネ|パワポ芸人さんは、パワポ資料作成時にアイコンとして使用する画像の拡張子はどれが一番いいのかについて、JPG、PNG、SVGの3つを比較して以下のように述べている。
まずは、画像ファイルとしては頻繁に目にすることの多いJPGファイル。こちらは、パワポ資料に使うとなると、背景透過ができないことが大きなマイナス要素であり、画素数が低いと、背景を削除してもきれいに反映されないため、パワポ用に使用するアイコンとしては最悪の拡張子だと、トヨマネ|パワポ芸人さんは酷評している。
JPGファイルはデータ容量が小さいので、筆者としてはけっこう気に入っていた拡張子なのだが、たしかにパワポに使うとなると、背景透過ができないのは微妙かもしれない。
次に、保存を繰り返しても劣化しないことでおなじみのPNGファイル。この拡張子のファイルに関しては、トヨマネ|パワポ芸人さんも「そつなくこなす主役級拡張子」と絶賛している。背景透過ができることが大きな加点ポイントとなっているようだ。色が自由に変えられないことに対しては不満があるようだが、背景さえなければ、適当なグレーにしておけば使用上の問題はないともコメントしている。
最後に、デザイナーやフロントエンジニアであれば、必ず触ったことのあるSVGファイル。この拡張子は、トヨマネ|パワポ芸人さんのイチオシ拡張子のようで、「なんでもできる神拡張子」であると紹介している。ベクタ形式なので、パワポ上で図形のように色を変えることができるほか、グループ化を解除することで、分解して複数の素材を組み合わせて使うことも可能なので、非常に自由度が高い拡張子だ。
SVGファイルの魅力とは?
SVGファイルのよさは、拡張性や汎用性が高いだけでなく、先ほど述べたようにベクタ形式の画像ファイルなので、拡大や縮小でデータが劣化することもない。ちなみに「ベクタ形式」とは、画像の直線や曲線を数値として記録することで、ブラウザがその場で描画してくれる画像のことである。
もちろん、写真などの複雑な画像を描画するとなると、動作速度が重くなったり、メモリーの使用量も大きくなるので、SVGファイルがすべての状況に置いて万能であるとは言い切れないのだが、パワポ資料に使うアイコンを作成するのであれば、たしかに一番ピッタリな拡張子だ。
少し前までは、Internet ExplorerがSVGをサポートしていなかったため、もしかすると読者の皆さんの中には、SVGという拡張子を今回の投稿ではじめて知ったという人も多いかもしれない。IE9以降のブラウザーでは、SVGが使えるようになっているので、ぜひこれからはSVGをどんどん活用していってほしい。
用途に合った拡張子を選ぼう!
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「アイコン SVG オススメ最高に同意です!」との声や、「これマジでありがたい」など、各拡張子の特徴を画像内でわかりやすく紹介したトヨマネ|パワポ芸人さんに、感謝の声が寄せられていた。
トヨマネ|パワポ芸人さんは、拡張子が複数選べる素材サイトでは、SVGでダウンロードするのがオススメだと語っている。
もちろんSVG以外はダメ拡張子なのかというと、そういう訳ではない。色数が多く、圧縮倍率が指定できるJPGファイルは主に写真などに使用し、可逆圧縮で背景透過が可能なPNGファイルは、イラストなどで使うのが一般的だ。拡張子ごとに強み弱みがあるので、これから画像ファイルを扱う予定のある人は、自分の用途に合った使い勝手のいい拡張子を覚えておくといいかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「トヨマネ|パワポ芸人(@toyomane)さん」提供)