読者の皆さんは、日頃からよくパソコンを使用しているだろうか。仕事でパソコンを使う必要がない場合は、普段の調べもの程度ならスマホで十分だという人も多いかもしれない。パソコンを含む情報システム系の用語は、一般的にIT用語と呼ばれており、今や簡単な単語であれば、小学生でも知っている。
2022年6月13日に投稿された、あどみに@社内SE@adomini_tweetさんの
私「ブラウザのIE使えなくなるのでEdgeにしてください」
敵「Edgeってなに?」
敵「IEってなに?」
敵「ブラウザってなに?」
私「インターネットみるやつ!」
敵「なんだYahooのことか」
敵ツヨスギィ
……というツイートには、2.3万件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んでいる。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
IT用語、社内で通じる?
念のため解説しておくと、「Edge」とは「Microsoft Edge」の略であり、Windows 10から標準搭載されたWebブラウザのことだ。「IE」は、「Internet Explorer」の頭文字を取ったもので、こちらも同じくMicrosoft社が開発・提供している古いWebブラウザのことである。
日本時間の2022年6月16日に、このInternet Explorerはサポートを終了。さっさと新しいMicrosoft Edgeを自分のパソコンにインストールしてくれよな、ということを投稿者のあどみに@社内SEさんは伝えたかったのだ。※16日現在、IEのアイコンなどをクリックすると「Edge」にリダイレクトされる。詳しくはMicrosoftの公式サイトより確認してほしい。
しかし、短いお願いの中に「ブラウザ」「Edge」「IE」と3つもIT用語が入っていたことから、「敵」すなわち普段からパソコンに関する知識がない人は、なんのことかサッパリだった様子である。ちなみに「ブラウザ」とは、インターネット上のWebページの情報を画面上に表示するための閲覧ソフトのことで、「Yahoo」とはまた別物だ。
IT用語に限らず、どのようなことも知らないものは仕方ないのだが、すべて0から説明するとなると、あどみに@社内SEさんも少し大変かもしれない。投稿された日時から逆算すると、あと3日で社内中のパソコンのブラウザを、すべてMicrosoft Edgeに変更しなければならないタイミングなので、普通に考えてめちゃくちゃ忙しい時期である。
ブラウザと検索エンジンの違いとは?
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「弊社であった会話がそっくりそのままで、びっくりした」と、社内で同じやり取りがあったことに驚く声や、「これ弊社もまったく同じ状況でシステム部の人可哀想」など、システム関係の部署に配属された同僚を憂うコメントが寄せられていた。
さて、具体的に「Yahoo!」や「Google」がなんなのかというと、これらは「ブラウザ」ではなく、「検索エンジン」と呼ばれるものに該当する。簡単にまとめると、ネット上のサイトや画像、動画を検索するために作られているものが検索エンジンだ。
こうして書くと、大多数が違いを知っているかのように思えるIT用語だが、ツイッター上では、「割と最近まで敵側だったの申し訳ない」「ああ~、インタネットエクスプローラ=Yahoo!だと思っていた時期、あったなぁw」「中1の頃のワイで草」など、自分も昔はブラウザと検索エンジンの違いを知らなかった、という声が数多く上がっている。
知らないことは、まず自分で調べよう!
どのようなことも、最初は知らなくて当たり前だ。はじめからIT用語の全てを知っている人など、そもそもいないはずである。今でこそ偉そうに違いを語っている筆者も、就職するまでほとんど知らなかった。
わからないことは、知っている人に聞けばいい。ただし、すでに社会人歴が長い人は、なるべくネットなどを使って先に自分で調べてから、どうしても理解できないことだけ、詳しい人に意見を仰ぐ方が無難である。ある意味、それが社会人としてのマナーなのではないだろうか。
国内企業は、社内システムにInternet Explorerを利用している場合が多いので、ここしばらくの間、エンジニアの方々は対応に追われる日々が続いているはずである。
普段の業務ではあまり目立たないが、縁の下の力持ちである社内エンジニアの皆さんには、この機会にぜひ感謝の気持ちを伝えてほしい。