低価格で導入でき、テレワーク時のコミュニケーション促進にも役立つ、チャットツールの「Slack」。最近では、さまざまな会社で社内の連絡システムとして利用されている。どのようなものでも、カスタマイズ性の高いツールは、オフィス内での活用頻度が高くなるにつれて、いつの間にか使い方に独特の文化が生まれたりするものだ。
2022年6月16日に投稿された、takejune@takejuneさんの「全Slackユーザーに聞きたいんですが、良さそうな投稿したときに:yosano:(与謝野晶子)のemojiリアクションがつくのってうちの会社だけですか?」というツイートには、メッセージに与謝野晶子のリアクションがついたSlackの画像が添えられている。このツイートには、2600件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んだ。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
与謝野晶子でリアクション!
Slackがチャットツールであることは冒頭でも少し書いたが、簡単に機能も説明しておこう。Slackのチャットルームは、複数人で利用でき、すべての投稿に絵文字でリアクションを付けることができる。Slack上ではデフォルトで多くの絵文字が利用できるのだが、自分で気に入った画像を絵文字として登録することも可能なのだ。
返信をするほどではないが、何か反応は残したいという時に、この絵文字のリアクションを活用している人が多い。筆者も仕事ではSlackを利用しているが、忙しい時や話が終わるタイミングで、よく相手の投稿に絵文字のリアクションで「見ました」という形跡を残すようにしている。
最初にはじめたのが誰かはわからないが、投稿者のtakejuneさんの会社では、Slack上のやり取りにおけるリアクションに、与謝野晶子のカスタム絵文字を取り入れているらしい。このツイートを見たツイッターユーザーからは、「めちゃ笑った」との声が寄せられていた。
Slackでカスタム絵文字を追加する方法
では、Slack上でこうした独自の絵文字を登録したい場合はどうすればいいのだろうか。せっかくなので、絵文字をカスタムするやり方を解説していこう。
まず、Slackを立ち上げ、適当なチャンネルのメッセージフィールドに移動する。入力画面の下にスマイリーマークがあるので、これをクリック。すると、「絵文字を追加する」というボタンが出てくる。この「絵文字を追加する」に移動すると、「カスタム絵文字」と「絵文字パック」のふたつが出てくるのだが、今回は「カスタム絵文字」を選択。画像をアップロードし、名前を付けて保存すれば、カスタム絵文字の完成である。
この方法で与謝野晶子の画像を絵文字に登録すれば、読者の皆さんのSlack上でも与謝野晶子でリアクションを取ることが可能になるのだ。別に与謝野晶子に限らず、樋口一葉でも森井鴎外でも、皆さんの好きなようにできる。
ちなみに筆者は女子高生の頃、髪の毛がボサボサで乱れまくっていることを、与謝野晶子の『みだれ髪』に引っ掛けて、友達と「今日、チャリできたから与謝野ってるわ~」などといい合っていた。そのため、どちらかと言うとネガティブなイメージが強く、いまだに与謝野晶子の画像を見ると若干不安になるので、「良さげな投稿=与謝野晶子」の社内文化には、慣れるまでしばらくドキドキしそうである。
Slackの魅力とは?
絵文字のカスタマイズだけでなく、チャットルームのカラーコードを変更することもできたりと、Slackの仕様には遊び心がいっぱいだ。
チャットツールとしての性能も、相手が文章を書いているかどうかがリアルタイムで分かったり、間違えたメッセージを送ってしまっても編集機能でリカバリーが可能だったりと、Slackはとても使い勝手がいい。こうした機能面でのよさと、ちょっとした遊び心が、多くのユーザーを魅了してやまないのだろう。
プライベートのチャットツールとしては、やり取りにLINEを使っている人が多いと思うが、Slackは今後、さらに多くの企業で導入が進んでいくかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「takejune(@takejune)さん」提供)