皆さんは、他人から思いがけない質問をされた時、どのように答えるだろうか。まじめに本当のことを伝える人もいれば、多少のフェイクを混ぜつつ真実寄りのことを答える人、ウケ狙いでおもしろい回答をひねり出す人など、人によって答え方はさまざまだ。しかし、今ツイッター上では、思いがけず回答者の趣味や文化レベルが割れてしまう、とある質問がおもしろいと話題になっている。
2022年6月25日に投稿された、ぬこ.提督@Admiral_nukoさんの「この鉛筆(?)って何処で見かける?の答えでその人の普段の生活というか、趣味というか、文化レベルというか、そういうのが割れそうw」というツイートには、使い捨てのプラスチック製筆記具の画像が添えられていた。このツイートには、4.4万件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んでいる。
今回は、こちらのツイートに関する詳細を皆さんにご紹介したい。
この鉛筆(?)って何処で見かける?
の答えでその人の普段の生活というか、趣味というか、文化レベルというか、そういうのが割れそうw pic.twitter.com/t1wOg2hsc4— ぬこ.提督 (@Admiral_nuko) June 25, 2022
見かける場所のダントツ一位は○○!!
皆さんも、画像のプラスチック製筆記具をどこかで見たことがあるのではないだろうか。ちなみに筆者は、競馬場で何度も見かけているのだが、投稿者のぬこ.提督さんは必死に言葉を選んで、「答えでその人の普段の生活というか、趣味というか、文化レベルというか、そういうのが割れそう」だと述べている。
競馬場だけでなく、競艇場でも見かけたのだが、たしかにこの質問のせいで、顔も知らない読者の皆さんに、筆者の趣味がおおむね割れたのは間違いない。恐ろしい質問である。
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「今まさに入院中の病院で」と、医療機関で見かけたとの声や、「イメクラのシナリオを書く問診票によく使われていたと上司が申しております」との斜め上の反応、「温泉旅館のチェックインで紙に書く時に見ました!」など、さまざまな場所での目撃談が寄せられていた。
中でも、ダントツで多い回答は「私はゴルフ場ですかね…スコアカードとかで使う用の」「ゴルフ場でお世話になっています」「ゴルフ場以外で見たことない…」など、ゴルフ場で見かけたとのコメントが複数あがっている。筆者と同じく競馬場で見かけたという人もおり、たしかにこの質問の答えで、回答者の人物像がボンヤリと浮かび上がってくるのが非常におもしろい。
この筆記用具の名前は?
ちなみに、この先端に鉛筆の芯が付いたプラスチック製の筆記具は、正式名称を「ペグシル」と呼ぶそうである。「ペグシル」の販売元のホームページによると、なんと30年以上の間、ほとんどモデルチェンジをすることなく売られている、ロングセラー商品だ。
ちょっとしたクリップと、先端に鉛筆芯が付いただけのシンプルなデザインは、使い捨ての筆記具としては、かなり洗練されたデザインであると言えるのではないだろうか。見たことはあるが、名前は知らなかったという人が大半だと思うので、「あの鉛筆みたいなやつ」「プラスチックの書くやつ」などと、毎回どう呼んでいいか困っていた方は、この機会に「ペグシル」というネーミングも覚えておいてほしい。
「ペグシル」は、牛乳の栓抜きの形をヒントに作られたものなのだそう。若い世代の皆さんは、牛乳の栓抜きと言われてもピンと来ないかもしれないが、昭和の頃は瓶の牛乳が流通のメインだったため、厚紙でできた瓶のキャップを外すために、先端に針の付いた小さな栓抜きが必須アイテムだったのだ。この針の部分を鉛筆の芯に変えたらどうかというアイデアから、「ペグシル」は誕生したのである。
ペグシルは身近なところに!?
はじめはゴルフ場で使うことを想定されて作られた「ペグシル」だが、今ではさまざまな場所で活躍している。選挙の投票用紙記入用に設置している自治体もあるし、万が一、紛失しても大したダメージにならないことから、多くの人の手を渡る回覧板や、イベントの受付、劇場のアンケートなどでも使用されているようだ。
コロナ禍において、不特定多数が使用する筆記具は、次の人が触る前に消毒をするのが必須となってしまったので、お店側の負担を減らすという意味でも、使い捨てができる「ペグシル」は注目されているのではないだろうか。
現在、工場は24時間フル稼働で、ひと月に1000万本が生産されているという「ペグシル」。生活の中のありとあらゆる場所に置かれていると思うので、まだ一度も見たことがないという人は、ぜひ探してみてほしい。
※サムネイル画像(Image:「ぬこ.提督(@Admiral_nuko)さん」提供)