iPhone上で文字を入力する際に、なくてはならないのが予測変換機能である。予測変換機能とは、最初の数文字を打つだけで、文章の続きを予測して候補を表示したり、過去に使用した言葉を学習して、文字を効率よく入力するための機能のことだ。「フリック入力」という優秀な入力方法のおかげで、文字を打つスピードはガラケー時代に比べると格段に速くなったが、さらに、そこへ予測変換機能が組み合わせることで、キー入力はより快適になる。そのような便利な予測変換機能には、ちょっとした裏技があるのを皆さんはご存じだろうか。
2022年6月27日に投稿された、らっと@ratracer1985さんの「住所を入力する時、「郵便番号7ケタを打って変換すると3倍速い」という事実を、全iPhone民に伝えたい。」というツイートには、瞬く間に860件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んでいる。
今回は、こちらのツイートに関する詳細を皆さんにご紹介したい。
住所を入力する時、「郵便番号7ケタを打って変換すると3倍速い」という事実を、全iPhone民に伝えたい。 pic.twitter.com/PSdT9x0hlP
— らっと (@ratracer1985) June 26, 2022
超簡単に住所入力が可能に!
それではさっそく、投稿者のらっとさんが教えてくれた、住所の簡単な入力の仕方について、詳しく説明していこう。方法はいたってシンプルで、郵便番号の7桁の数字をiPhone上のキーボードで入力するだけ。これで、予測変換の候補に、該当地域の住所が表示されるのだ。
入力の際、郵便番号の間にハイフンを入れる必要などはないので、仮に郵便番号が「123-4567」だという場合は、「1234567」とそのまま入力すればいい。こんな簡単に住所が入力できるのであれば、「とうきょうと……ねりま……く……」などとキーボードを打っている間に、宛名から何からすべて打ち終わりそうである。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「有益なツイートありがとうございます」との感謝の声や、「こういう変換方法があったとは!」「すごいです!めちゃくちゃ使えますね!」など、驚きのコメントが相次いでいた。
大口事業所個別番号で事業所名まで一発変換!
この裏技を使えば、ネット通販などのちょっとした住所入力時にも、かなり楽できそうである。投稿者のらっとさんも、この方法なら普通に入力するよりも3倍速いと、ツイート内で述べているだけあり、相当な入力時間短縮になるだろう。
しかも、実はこの裏技で予測変換に表示されるのは住所だけではない。皆さんは、郵便番号の中には、大口事業所個別番号というものが存在するのをご存じだろうか。大口事業所個別番号とは、配達物数の多い大口事業所を表す個別の郵便番号のことだ。iPhone上でこの番号を入力した場合は、住所だけでなく企業名まで全て、予測変換に表示される。
たとえば、日本郵政株式会社の事業所がある住所の郵便番号は「100-8792」なのだが、iPhone上で「1008792」と入力すると、「〒100-8792 東京都千代田区大手町 日本郵政 株式会社」と一発で変換することができるのだ。正直、どの程度使い道があるかはわからないが、iPhoneにおける住所入力の小ネタとしては、飲み会などで話せるマメ知識である。
iPhoneユーザー以外も使える!
ツイッター上では、「iPhoneだけではなくPCでも使えるのでよく使う技ですね」とのコメントも寄せられており、郵便番号の住所一発変換がパソコン上でも使えることが判明した。念のため、筆者所有のWindowsでも試してみたが、iPhoneと同じやり方だと予測変換には何も出なかったので、Apple社のMacシリーズでのみ有効な裏技のようである。
調べてみたところ、WindowsパソコンやAndroidスマホでは、きちんとハイフンを入れて「123-4567」と入力すれば、同じように住所に変換することができるので、Apple製品ユーザーではない方でも、この裏技は十分に活用できそうだ。ただし、Windowsのパソコン上では、日本郵政株式会社の郵便番号「100-8792」を入力しても、予測変換に何も出なかったことから、Apple製品以外は大口事業所個別番号の住所変換には対応していなさそうである。
こうしたキーボード入力に関する便利な裏技は、他にもまだまだたくさんありそうなので、編集部では今後も新たな情報を仕入れ次第、皆さんにご紹介していきたいと思う。
※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)