現在、日本は歴史的な円安で経済が揺れている。円安とは、日本の「円」が他の国の通貨に対して、多く売りに出されている状態のことだ。簡単に言えば、円の価値が下がっているということである。円安の影響というのは、基本的にデメリットの方が多い。輸出企業は利益を上げやすいかもしれないが、一般家庭の家計においては輸入品の価格高騰などから、じわじわとダメージが蓄積していく。日本に住んで生活している限りは、円安による経済的負担は避けられない。この円安、一体いつまで続くのだろうか。
2022年7月1日に投稿された、ともりPay@paypayマイラー@tomor1nnさんの「【速報】【大悲報】とりあえずまとめてみました。iPhoneが円安の影響で7月から大幅値上げ。人気機種13系と12の容量別をまとめてみました。遂にきたか…….」というツイートには、iPhoneシリーズの価格改定表が添えられている。このツイートには、6800件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んだ。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
【速報】【大悲報】
とりあえずまとめてみました。
iPhoneが円安の影響で7月から大幅値上げ。人気機種13系と12の容量別をまとめてみました。遂にきたか……. pic.twitter.com/LbG1VkMnOi— ともりPay@paypayマイラー (@tomor1nn) June 30, 2022
まさかの値上げで悲鳴続出!
ともりPay@paypayマイラーさんがまとめた表によると、現行の主要iPhoneシリーズにおいて、18,000円~34,000円ほどの値上げが行われたようである。機種によって、そもそもの価格が違うので振り幅があるのは仕方ないのだが、全体でいえば10〜30%ほどの値上げが行われている計算だ。
せっかくなので、筆者が現在愛用しているiPhone13mini(512GB)を例に挙げて見てみよう。この表だと、iPhone13mini(512GB)に関しては、6月30日までであれば119,900円で購入できたのに対し、今月からは144,800円に値上がりしたそうである。改定後の差額は、なんと24,900円。昨年の発売当時は、119,900円でも高いなァと思って購入したわけだが、もはやいきなり144,800円となると、購入を予定していたギガ数を諦めて、スペックを下げざるを得ない金額である。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「手元のアップルギフト使っときゃよかった…」と、突然の値上げに不意打ちをくらったらしい声や、「iPhone買い替えたくて狙っていたやつ2万円くらい高くなって泣きそう」「6月中にiPhone SE3とアップルウォッチ購入できた自分はたまたまラッキーだった」など、リプライ欄には悲喜こもごも、さまざまな意見が寄せられていた。
円安の影響がじわじわ
あまりに突然の値上げだったため、夏のボーナスでApple製品の買い替えを検討していた皆さんにとっては、悲報以外のなんでもないニュースである。しかし、これに関してはAppleが悪いわけではなく、すべて円安の影響なのだ。むしろ春から夏前まで、よく値上げせずに頑張ったなとすら思っている。今年の1月頃から、ポテトチップスやパンなどが徐々に値上がりはじめていたが、家電は6月頃まで以前の価格を保っていたので、わりと持ちこたえた方ではないだろうか。
しかし、今後もどうやら円安の影響は止まらず、サッポロ・アサヒ・キリンなどの大手メーカーより、10月にはビールの値上げを行うとのニュースリリースも発表されている。酒飲みの筆者にとっては、こちらもiPhone値上げに負けず劣らず大悲報だ。世間では、ビール風味の発泡アルコール飲料のことを「第三のビール」「第四のビール」などと言っているが、円安による国民の貧困に伴い、第五、第六、第七……と、さらにまたビールもどきが市場に増えてしまいそうな勢いである。
円安を乗り越えるには?
一般家庭においては、どうやって円安を乗り越えればいいのだろうか。日用品や家電の値上がりはもうどうしようもない。為替の影響を受けずに家計をやりくりするには、国産のものを買うのが一番だ。野菜やフルーツなんかは、円安関連ではあまり大幅な値上げを聞かないので、なるべく自炊すること。後はパンやシリアルではなく、積極的に米を食うしかない。筆者のような、しがない一般小市民にできることはこれぐらいである。
また、iPhoneの値上がりに関して言えば、販売価格の値上げとともに、下取り価格も上がるかもしれないので、希望を捨てずにいたい所存だ。自他ともに認めるApple信者である筆者は、秋に発売されるであろうiPhone14もできれば手に入れたい。
今後、日本の経済がどうなるかは不透明だが、暗いことばかり考えていてもキリがないので、未来ある30代の若者としては、気持ちだけでも前を向いて生きていきたいものである。
※サムネイル画像(Image:NYC Russ / Shutterstock.com)