皆さんは、パソコン上でメモの機能を使うことは多いだろうか。忘れないように予定を書いておいたり、ちょっとしたひらめきを覚え書きしておく時などに、パソコンのメモ帳は非常に便利である。読者の皆さんの中には、パソコンの横にノートを別に用意して仕事をしている、丁寧な手書き派の方もいらっしゃるかもしれないが、面倒くさがりな筆者は、マウスからペンに持ちかえることが億劫なので、仕事中はパソコンのメモ機能を利用していることが多い。
2022年7月4日に投稿された、lotz@lotz84_さんの「騙されたと思ってブラウザのURLバーにdata:text/html,<html contenteditable>って打ってEnter押してみて タブがメモ帳になって超便利だから」というツイートには、瞬く間に1.4万件を超える「いいね」が押され、ツイッター上で大きな反響を呼んでいる。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
騙されたと思ってブラウザのURLバーに
data:text/html,<html contenteditable>
って打ってEnter押してみて
タブがメモ帳になって超便利だから— lotz (@lotz84_) July 4, 2022
これは便利との声、多数!!
さっそく筆者も手元のパソコンで、「data:text/html,<html contenteditable」と打ち込んでみたところ、投稿主のlotzさんが教えてくれた通り、いきなりブラウザ上に真っ白なメモ帳が現れた。フォントの変更や保存機能などはないが、ひとまず、どこかにメモを書き残しておきたい場合などに、パッと使えて便利そうである。このURLは、今すぐブックマーク待ったなしなのではないだろうか。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「知らなかった。これは便利ですわ」との驚きのコメントや、「おぉ! これ便利。ありがとうございます。iPhoneだとデフォでメモ帳あるけど、Androidだとないのでクロームで起動して使えるのは助かります」など、この情報を共有してくれたlotzさんに対する感謝の声が、リプライ欄には数多く寄せられている。
意外と機能は充実しいてる!?
ちょっとしたメモ書きに便利なこの機能、先ほど筆者愛用のウェブブラウザ「Google Chrome」では、ボタンがないので保存なんてできないと思っていたのだが、なんと「Ctrl+S」のショートカットキーを使えば、普通に.html形式で保存することができた。このメモ帳、なんだか少々おもしろそうである。チラッとコードをいじれば、もう少し自分好みにカスタマイズできそうな雰囲気だが、普通に簡易メモ帳として使うのであれば、デフォルトのままで十分かもしれない。
「Ctrl+S」で保存が効いてしまったので、他にも画面上でいろいろな文字のマークアップができないかどうか触ってみたのだが、入力した文字を選択して「Ctrl+B」で太字に、「Ctrl+U」で下線が引け、「Ctrl+I」でローマ字のみ斜体にできることが確認できた。
メモ帳自体はドシンプルな見た目だが、こうなると他にもいろいろできそうである。もし、このメモ帳を日常使いしようと考えている方は、ぜひ隠しコマンドを探すような気持ちで、いろいろなマークアップの方法を探してみてもおもしろいかもしれない。筆者の予想では、頑張ればフォントや文字の色も変更することができそうな気がしている。
不思議なメモの属性とは?
通常は編集できないはずのインターネット上で、自由に書き込みができるメモ帳のようなものがあるというのは、なんだか不思議に感じた方も多いかもしれない。
ほんの少しだけ専門的な話をすると、今回ご紹介したネット上のメモ帳は、HTMLのContenteditableというものを使って作られている。Contenteditableとは、ユーザーによる編集が可能な属性のことで、SNSの入力画面などにもよく使われているものだ。そのため、ネット上であるにもかかわらず、メモを好き勝手に編集することができるというわけだ。
普段、よくパソコンを使って仕事をしている人や、学校の課題などで調べものが多い人は、この「data:text/html,<html contenteditable>」を常に端の方のタブに出しておくと、使い勝手がよいかもしれない。
皆さんもぜひ、便利でおもしろいインターネット上のメモ帳を活用してみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)