災害は思いがけないタイミングでやってくる。万が一の時に備えて、日頃から防災グッズを携帯しているという人も多いのではないだろうか。普段は面倒くさがりの筆者でさえも、東日本大震災以降は、いざという時に必要な物をあらかじめ詰め込んだ防災バッグをベッドの下にスタンバイさせている。
2022年7月21日に投稿された、警視庁警備部災害対策課@MPD_bousaiさんの「トイレットペーパーは、通常外側から使いますが、芯を抜き真ん中から引き出して使うこともできます。そうすると、バッグ等に入れたままコンパクトに使えるので外出等にも便利です。我が家では、避難先のトイレ等で困らないよう非常用持出袋に入れています!身近にこんな「なるほど」がありました。」というツイートには、トイレットペーパーを便利に使うための方法を紹介した画像が添えられていた。この投稿には、5500件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
トイレットペーパーは、通常外側から使いますが、芯を抜き真ん中から引き出して使うこともできます。そうすると、バッグ等に入れたままコンパクトに使えるので外出等にも便利です。我が家では、避難先のトイレ等で困らないよう非常用持出袋に入れています!身近にこんな「なるほど」がありました。☺ pic.twitter.com/soP0WKmiy5
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) July 20, 2022
トイレットペーパーの便利な使い方
ツイートによると、トイレットペーパーは真ん中の芯を抜くことで、中心部分からスルスルと引き出して使うことができるようになるそうである。筆者はまだ、トイレットペーパーはトイレでしか使ったことがないが、この方法で引き出して使えば、卓上に置いてティッシュペーパーの代わりとしても活用できるらしい。これは非常に便利である。
また、芯を抜いて軽く潰したトイレットペーパーを、ビニール袋やファスナー付きの袋に入れて持ち運べば、スペースも取らず、水にぬれて溶ける心配もない。登山やアウトドアのレジャー用品として、芯を抜いたトイレットペーパー用のポーチなんかも販売されているそうだ。トイレットペーパーを透けたビニール袋に入れて持ち運ぶのは、少し抵抗があるなと思っていた人は、このポーチさえ購入すれば、機能性だけでなく見た目方面の問題も一気に解決である。
実はすごい、トイレットペーパー!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「わが家の防災バッグ、これに、ひもを通してぶら下げられるようにしています!」との意識の高い声をはじめ、「真ん中から使うことは知っていましたが、潰してジップ袋に入れることは思いつかなかったです」「万が一、トイレットペーパーがなかった場合、水に溶ける紙を持っていないと困りますね。車に常備しておこうかな」などのさまざまなリプライが寄せられていた。
トイレットペーパーは身近な存在ではあるものの、こうした使い方ができるというのは思いつかなかった人が多いのではないだろうか。
冷静に考えてみれば、ティッシュペーパーがなくなった場合はトイレットペーパーでも代用できるが、ほとんどのティッシュペーパーは水に溶けないので、トイレットペーパーの代わりにはなれない。トイレットペーパーという存在のポテンシャルを、いまさらながら見直してしまった筆者である。
できることから、防災をはじめよう!
今回の投稿者である警視庁警備部災害対策課さんは、皆さんご存じ警視庁の公式ツイッターである。日頃から防災意識を高めてもらえるよう、こうした災害時に役立つ情報を定期的に発信しているので、気になる人はフォローしてみてはいかがだろうか。
地震大国である日本に住んでいるわれわれは、遅かれ早かれ、いつか大きな地震が起こるのを避けては通れない。しかし、前もって災害に備え、しっかりと準備さえしておけば、必要以上に心配することはないのだ。「備えあれば憂いなし」とはこのことである。
まだ、防災について何もしていないという人も、ぜひこの機会に簡単な防災バッグを作るところからはじめてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)」より引用)