皆さんは「情シス」とは、なんのことかご存じだろうか。情シスとは「情報システム」の略で、会社などにおいては、情報システム担当者である社内SEや部署そのものをこう呼ぶことが多い。企業における重要な社内インフラを動かしているため、情報システム関連の部署が止まるとかなり大変なことになる。
2022年7月29日に投稿された、ぷらさとぅ@Jn1Satさんの「情シスの机の中にあり、情シスは何に使うかわかるもの。(最近はあまり使わなくなったけど)」というツイートには、先端が伸ばされたゼムクリップの画像が添えられていた。このツイートには、9400件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
情シスの机の中にあり、情シスは何に使うかわかるもの。
(最近はあまり使わなくなったけど) pic.twitter.com/cgI0GN9Mki— ぷらさとぅ (@Jn1Sat) July 29, 2022
伸ばされたゼムクリップは、何に使う?
投稿されたゼムクリップの写真は、意図的に針金状に一部が伸ばされており、どうやら普通にクリップとして使っているものではなさそうだ。情報システム関連の人であれば、この伸びたゼムクリップの使い道がわかるということだが、読者の皆さんは答えがおわかりだろうか。
ちなみに筆者は、初代たまごっちのリセットか、iPhoneのSIMカードを取り出す以外に、まったく使い道に見当がつかないのだが、まずはツイッター上の反応から見ていこう。
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「HDDのフタ開けて、プラッターの表面を傷だらけにしてデータ破壊するのに使っています」との声や、「最近じゃ、CDやDVDなんぞめったに使わんもんなぁ」とのコメントとともに、ノートパソコンのCDトレイの穴に例のゼムクリップの先端を差し込む写真がリプライ欄に投稿されていた。
機械トラブルの物理的な対処に必要!
2つ目のコメントに少し解説を加えると、CDやDVDを再生するための光学ドライブが搭載されたノートパソコンは、通常であればボタンひとつで開閉するはずなのだが、何かしらのトラブルがあった場合、ボタン横の小さな穴にピンの先をさすことで、強制的にトレイを開けることができる。
つまり、社内中で起こる可能性がある、こういったトラブルの物理的な対処のために、伸ばしたゼムクリップが情報システム関連の人のマストアイテムとなっていたわけだ。
投稿者のぷらさとぅさんは、「電源オフでCD/DVDドライブをこじ開けるもの」「サーバーやネットワーク関係機器をリセットするもの」として、このアイテムを所持していたそうである。
正式名称は「イジェクトピン」!
ネットで調べて見ると、ゼムクリップは他にもさまざまな使い道があるようだ。釣り用のルアーにしたり、マスキングテープと組み合わせてしおりにしたりと、ひとつのライフハックとして、ゼムクリップのクリップ以外の使い道を複数、紹介しているブログも多い。小型電子機器のリセットボタンは、ほとんどゼムクリップの先端で解決するし、もしもの時のために買っておいても損はないアイテムである。
ちなみに、これは余談だが、CDドライブを開ける本来のピンの名称は「イジェクトピン」という名前らしい。電子機器の購入時に、製品によっては同梱されている場合があるのだが、最近ではノートパソコンにCD/DVDドライブがあるものの方が少ないので、見かけなくなってしまった。
iPhone購入時にも、必ず似たようなピンが付属するのだが、こちらは「SIMピン」という名前らしい。この2つを比べて見ると、SIMピンよりもイジェクトピンの方が差し込める部分が長いのが特徴だ。とは言え、どちらも紛失すれば、ゼムクリップで代用できるので、常に携帯しておくべきは、やはりゼムクリップなのかもしれない。
情報システム関連の方も、そうでない方も、この機会にゼムクリップを常備しておけば、いざという時にきっと何かの役に立つはずだ。
※サムネイル画像(Image:ぷらさとぅ(@Jn1Sat)さん」提供)