皆さんは「Googleレンズ」を使ったことはあるだろうか。Googleレンズとは、写真や画像などから情報を検索するツールのことである。Android端末をお使いの方であれば、もはや、おなじみの検索機能かもしれない。カメラをかざすことで目の前にあるものが何かわかるという、非常に近未来的な検索ツールだ。
2022年8月3日に投稿された、深見太一@クラス会議で世界を変える@trown18さんの「娘から昨夜聞いたびっくりな事実 Googleカメラに宿題をかざすと答えをきちんと導いてくれる Google側に宿題ってタブがあるってことはかなりの数この機能が使われているってことだよね こんな時代に宿題を出す意味をしっかりと捉え直したい みなさんはどう考えますかー??」というツイートには、Googleカメラが数学の答えを導き出す動画が添えられていた。このツイートには、5.4万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
Googleレンズって何ができるの?
そもそもGoogleレンズは、具体的にどういったことができる検索ツールなのだろうか。まず、メインの機能として、スマホのカメラで撮影したものを瞬時に分析し、それがなんなのかを表示することができる。例えば、なんらかの商品を撮影すると、それが何という名称で売られているかということに加え、取り扱っている販売サイトも表示してくれるのだ。
それだけでなく、文字の画像はデータにしたり、外国語であれば翻訳も行ってくれるので、一度、使うと手放せないレベルの便利なツールなのである。
今回の深見太一@クラス会議で世界を変えるさんのツイートによると、宿題として出された数学の問題も、Googleレンズで撮影することで回答が表示されるとのこと。実際に問題を検索した動画を見てみると、導き出された回答は、かなり丁寧に問題の解き方まで解説してあり、もはやちょっとした参考書である。
ユーザーたちの声は?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「答えだけではなく手順が出るので、わからなければ調べてできるのはいいと思います。学校のワークはやり方も書いてないし、解答を見ても答えしか書いていないがよくあります。ですが、このあと、数字違いの類題を何も見ないでやらないと、できるようにはならないかと」との冷静な分析や、「友達のを写す、解答集から写す、これらに新たな手段が追加されただけ。それが自分自身のためになるかを判断するのは、最終的には子ども自身では?」など、さまざまなコメントが寄せられていた。
投稿者の深見太一@クラス会議で世界を変えるさんは、今回の投稿に対して、「皆さんはどう考えますか」との疑問を投げかけて、ツイートを締めくくっている。
常に手のひらに参考書がある時代!
筆者の学生時代は遠い昔だが、そもそも中学高校になると、問題集に回答冊子が付いている状態で配布されるのではなかっただろうか。当時から、回答を丸写ししようとすれば、簡単にできたような気さえする。そういう意味では、わからない問題が出てきた時に、詳しい解説をしてくれるGoogleレンズは、参考書という扱いをすれば非常に優秀なのではないだろうか。勉強したい子どもにとっては、手のひらに参考書があるのと同じ状態なので、かなりスムーズに自宅学習が進むはずである、
ちなみに、数学ではなく算数の計算問題であれば、難関私学の問題集でもない限り、Googleレンズでいちいち調べるより、自分で計算した方が恐らく早い。
こうした時代の変化は、私たち大人から見るとなんだか不安だが、きっと今の時代の子どもたちは、今の時代のよい所をしっかりと取り入れながら、上手に大人になっていくはずである。いつだって、そうして時代は進んでいったのだから、心配し過ぎもよくないのかもしれない。便利すぎることに怯えず、正しい使い方を大人が率先して子ども達に教えることの方が、本来は大切なのではないだろうか。
※サムネイル画像(Image:深見太一@クラス会議で世界を変える(@trown18)さん」提供)