子どもは親の気付かぬうちに、いつの間にかさまざまな言葉を覚えている。とくに小学校に通いはじめると、友達同士での会話をきっかけに、語彙力はどんどんアップグレードされていくものだ。子どもが会話の中でチョイスする言葉は、傍から聞いている分にはとても面白いが、時々、思わぬジェネレーションギャップを感じることもあったりする。
2022年8月15日に投稿された、しろやぎ秋吾8/18怖い話2巻発売@siroyagishugoさんの「「今時だなと思った子供の言動」その8」というツイートには、とある母親と小学生の息子とのやり取りを描いた四コマ漫画が添えられていた。この投稿には、2万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
アップデート中なので動けない!
漫画の冒頭は、小学三年生の息子に対する母親の怒鳴り声からはじまる。内容は「洗たく物をそのへんに脱ぎ捨てない!」や「片付けしなさい!」などのよくある小言だが、当の息子からは思いがけず「わかった」との、いい返事が。すぐに行動に移すのかと思いきや、息子はその場でスッと立ち上がり、まさかの目をつぶり立ったまま寝ている様子。さすがの母親も「何してんの?」と不思議に思い尋ねると、息子からは「アップデート中やから、ちょっと時間かかるわ」との回答が……。漫画はそのような息子さんの今時な言動で幕を閉じている。
ちなみにアップデートとは、コンピュータ関連のシステムや、情報を最新のものにすることを指すのだが、予期せぬタイミングでアップデートがスタートすると、終了するまでは何もできず、ユーザーは根気よく待つことしかできない。苛立っても、焦っても、アップデート中はとにかく無なのだ。
小学三年生の息子さんとしては、いつもの小言にイラっとしても、自分をアップデート中と解釈することで、母親の望む通りには動かないぞという意思表示をしているのだろう。
世の中のお母さんはすごい!
この漫画を読んだツイッターユーザーたちからは、「ムッとしても冷静になるためにインターバルを取れるの偉いなあ」と、この小三男児からも見習うべきところがあるという深い考察や、「途中でエラーが起きたら、最初からやり直しなのだろうか」と、通常のアップデートと同じであれば、更なる時間稼ぎも可能だという声など、さまざまな意見が寄せられていた。
子どもがいない筆者としては、このエピソードを読んでも、ただただ「可愛い」の一言に尽きるが、自分が親であれば、怒りがさらに加速する可能性もなきにしも非ずである。
子育てというのは、こうした衝撃の展開が日々、待ち受けているのだろうか。大人では思いもよらぬことを言い出したり、行動したりするのが子どもだと聞いたことがある。自分が子どもだった時には、ぜったいにやなかったことを平気でするのかもしれない…子育てをする世の中の親御さんたちは、毎日イレギュラーと闘いながら、頑張っているのだなと心の底から思ってしまった。
新刊コミックは8月18日に発売予定!
しろやぎ秋吾8/18怖い話2巻発売さんのツイッターでは、このほかにもさまざまなひとこと体験談を漫画にして発表している。「動物のちょっと感動する話」や「本当にあった怖い話」など、実際にあった読者のエピソードを漫画で読むことができるので、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
また、8月18日には、『フォロワーさんの本当にあった怖い話2』の発売も予定しているので、今回の作品が気に入ったという方は、単行本も合わせて読んで見ると面白いかもしれない。
『フォロワーさんの本当にあった怖い話2』では、ブログやSNSに寄せられた本当にあった怖い話を読みやすくまとめており、必ずゾクッとすること間違いなし! 普段、あまりホラー系は得意でないという人も、可愛い絵柄なので、この機会にハマってしまうかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「しろやぎ秋吾8/18怖い話2巻発売(@siroyagishugo)」さん提供)