皆さんは、スマホの電話機能をどれくらい活用しているだろうか。日本ではLINEアプリをインストールしている人がスマホユーザーの大半を占めるので、電話はLINE通話オンリーの人も多いかもしれない。筆者も最近では、お店や病院の予約以外では、番号でかける電話の機能をほとんど使用しなくなってしまった。
2022年8月14日に投稿された、あさげ@Asageさんの「確かにLINE通話、WEB会議、各種IP電話は無料で何時間でもビデオ付きで繋げられるのに、「電話」とかいうビデオも送れないツールは30秒20円取られるの、デジタルネイティブの年齢一桁の子供達にはまさかそんな罠があるとは思わないよな……仕方ないよね……」というツイートには2.6万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
電話料金は天井ナシ!!
あさげさんが今回の投稿をするに至った経緯は、ある子育て中の母親のツイートを読んだことがきっかけだったのだそうだ。そのツイートによると、友達とスマホで通話しながら対戦ゲームをしていた息子に対し、てっきりLINEの無料通話かと放っておいたところ、なんと通常の番号電話を使用していたそう。電話代は2カ月でなんと28万円になってしまい、ショックを受けたという内容だった。
先ほどのツイートに追記する形で、投稿者のあさげさんは、「自分達は元々携帯電話=「携帯電話回線」だけだったのが、Wi-Fi(自分達は自宅に回線あって当たり前)に繋げられるようになり、回線も4G5Gと高速化してWi-Fiと差が無くなり、それでも歴史的経緯から明確に区別出来る。でも今の子達はわかんねーよな、その違い……」と述べ、さらに「そもそも年齢や世代に関係なく、通信知識が乏しいと、自宅Wi-Fiの利点や高速性、家庭内LANの概念とかないし、自宅でもギガを消費するのが普通だもんな。それでもギガは無くなると通知も来るし勝手に追加課金はされない。その点電話はやべーよな、今時天井無しの従量課金だし、お子達にも同情する」と語っている。
番号電話でしかできないこと
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「ちょうど最近その罠にかかりました しにたい」と、自身の高額請求がきたスマホの明細をリプライに添付し絶望する声や、「そりゃあ固定電話、使われなくなるわな…もっと進化して「デスクトップPC」みたいに「そっち選んでも正解」を作っとくべき…」と、同じ内容のものでも用途に合わせた正解を用意しておくことを提案する声も上がっていた。
たしかに今の時代からすると、通常の電話にかかる料金は、少し高額すぎるのかもしれない。最近では、固定電話を持たない家も増えてきたわけだが、それでも、根強く番号での電話が残っているのはどうしてだろうか。
現在では、さまざまなアカウントの登録時に携帯電話の番号が入力必須になっているため、電話として利用することはなくても、番号自体は手放さない方がいいだろう。SMS認証などにも必要不可欠である。
番号でかける電話でしかできないことと言えば、110や119などの緊急ダイヤルか、フリーダイヤルぐらいだろうか。ただし、このふたつは頻繁にかけることはないはずなので、正直なところ、番号電話で通話するメリットはひとつも思いつかない。
番号での通話は本当に必要?
電話するには、LINEやSkypeなどのインターネットを経由した通話アプリが主流の今、昔と同じように番号で電話することについて、一度、考え直すべき時が来ているのかもしれない。携帯各社も通話料金に関しては、今後いくら高くしても採算は取れないはずなので、将来的にはやめてしまってもいいのではないかとすら思う。
うっかり長電話に使ってしまったり、通話料金についてよく知らずに高額な請求が来るという事故は、今日も日本のどこかの家庭で起こっていそうである。こうしたことが起こらないよう、これからスマホを持つ若い世代に注意喚起をするというのも、ガラケー時代から携帯電話を愛用してきたデジタルネイティブ世代の義務なのかもしれない。
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