読者の皆さんは、幼い頃、欲しい物をなかなか親に買ってもらえないという経験をしたことがあるだろうか。親サイドが単純に必要ないと判断した場合もあれば、本当は買ってあげたいが高額すぎるなど、買い与えない理由は実にさまざまである。筆者も幼い頃、親に「温泉にあるような木の桶を買って欲しい」と懇願したのだが、「いやいや、いらないでしょ!」と、頑なに購入を却下された。今日は「買ってもらえないなら作ってしまおう」という、マリー・アントワネットもビックリの逆転の発想で、欲しい物を自作してしまった小学生のお話である。
2022年8月30日に投稿された、スケ/SUKE@pcsukeさんの「小学校の頃、パソコンとスマホが欲しすぎて自分で作ったやつが出てきた」というツイートには、段ボール工作で作られたノートパソコンとスマホの写真が添えられていた。この投稿には、1.4万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
小学校の頃、パソコンとスマホが欲しすぎて自分で作ったやつが出てきた pic.twitter.com/Rvu6s4s8OF
— スケ/SUKE (@pcsuke) August 30, 2022
これぞまさに真の自作PC!!
ツイートの画像には、段ボールで作ったMacBookらしきノートパソコンと、iPhoneらしきスマホが写っている。投稿者のスケ/SUKE@pcsukeさんによると、自身が小学生の頃に作ったものらしい。一般的な小学生が作る、段ボール工作のクオリティをはるかに超えている仕上がりに、驚いた人も多いのではないだろうか。
キーボードは一つひとつのキーがきちんと彫られており、カメラの部分や、タッチパッドも再現度が非常に高い。ノートパソコンとスマホの両方とも、画面の初期壁紙もそれっぽく、これがすべて手書きで作られていると思うと、なんとも言えない感動すら覚えてしまう。これぞまさに、真の自作PCである。
ツイートを読んだ人たちの声
このツイートを読んだツイッターユーザーたちからは、「皆さん、お気づき頂けただろうか。完成度はこれほどかと思うレベルで素晴らしい物だが、キーボードがWindows、画面が Macだと言うことに」と、小学生の工作だというのに妙に手厳しすぎるコメントや、「iPhoneを欲しがっていたのに…今や立派なTwitter for Android…」と、自作するほど憧れたはずのiPhoneを使っていないことに対するツッコミなど、さまざまなコメントが寄せられている。
また、リプライ欄には、「ウチの子(当時小学生今社会人)、アイスの「ピノ」の空き箱にさまざま書き込んで、「Nintendo3DS」にして空想の世界で遊んでいました。トーちゃんは涙目。すぐにはムリでしたが、なんとか買って、渡せてよかったです」と、過去に金銭的な理由で子どもに我慢をさせてしまったことが、親としては苦しかったという、家族愛溢れるエピソードもあがっていた。
たしかに、子どもが自分なりに工夫をして、お金をかけず健気に遊んでいる姿を見ると、親としてはなんとかして欲しい物を買ってあげたいと強く思うものである。
ぜひ他の作品も見てみたい!
投稿者のスケ/SUKEさんは、現在、中学二年生の14歳で、PC系のYouTuberをしている。小学生の頃から、パソコンやスマホなどのガジェットに興味を持ち、本物のパソコンを手に入れた今では、順調に好きな分野の道を歩んでいるようだ。
いい歳をした大人でも、好きなことを好きと胸をはって言える人は少ない。スケ/SUKEさんには、自分の好きなことや信じた道を、これからもどんどん突き進んでいってほしいものである。
欲張りな筆者としては、ぜひスケ/SUKEさんが作った他の段ボール工作も見てみたいところだが、今のところツイッターで公開している作品は、今回の自作PCと自作スマホだけのようだ。
図工の時間にカッターや彫刻刀を持てば、秒で保健室送りになるレベルで手先が不器用な筆者としては、スケ/SUKEさんのように、手を使って物理的に物を作る才能がある人が、心底羨ましい限りである。
※サムネイル画像(Image:「スケ/SUKE(@pcsuke)」さん提供)