部屋の大掃除をしていて、いつも捨てようか捨てまいか悩むのが、ケーブル類である。古くはガラケーにはじまり、携帯型ゲーム機や卓上加湿器、スマートフォンなど、充電式の家電が生活必需品となった現在、先端がさまざまな形のケーブル類を見て、「ひとつに統一してくれよ」と思わず嘆いた人も多いのではないだろうか。
2022年9月3日に投稿された、orenatsu.lzh@orenatsu_Mainさんの「独自規格 このうち1つは令和でも生き残っている」というツイートには、3つの充電ケーブルを撮影した写真が添えられていた。この投稿には、1000件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
独自規格
このうち1つは令和でも生き残っている pic.twitter.com/TBV5qhKKiA— orenatsu.lzh (@orenatsu_Main) September 3, 2022
独自規格の充電器3つ!
投稿された画像には、iPhoneでおなじみのLightning、docomoのmovaの充電器、docomoのFOMAやSoftBank 3Gの充電器の3つが写っている。
Lightningに関してはまだまだ現役だが、一定の年齢より上の方であれば、ガラケー時代に残り二つの充電器を使っていた経験があるかもしれない。
ガラケー全盛期の当時は、docomo、au、SoftBankですべて充電器の形が異なっており、友達の家に泊まりに行った際などに、借りようとした充電器がまさかの形違いで使えないというような、地味なアクシデントもよく起こっていた。携帯三社のガラケーがすべて充電できるような、3つセットの変換コネクターなども市場に出回っていた記憶がある。
欧州では2024年の秋までに、すべてのスマホやタブレットなどの充電ポートをUSB Type-Cに統一すると発表したそうだ。日本でも、いつかはそういった規格の統一があるかもしれない。ユーザーとしては、充電器の種類があり過ぎて困っていたところもあるので、「これさえあれば大丈夫ですよ」というものが決まっていれば嬉しいが、長年愛用してきた独自規格が無くなってしまうというのは、なんだか少し寂しい気もする。
筆者は初期からのiPhoneユーザーなので、旧型のLightningケーブルが廃止になったときも、なんだか少し悲しかった。
日本ではまだUSB Type-Cへの統一はなさそう
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「FOMAやmovaの充電器懐かしいですね。これらの充電用に、まだ持っています」と、手持ちのガラケー充電用に確保しているとの声や、「左の端子のやつ、すげー壊れやすくて何度も買い替えたなぁ PSvitaの1000とかもそうだけど、今でこそほとんどType-Cになって耐久性に感謝している」など、さまざまなコメントが寄せられていた。
USB Type-Cは約10000回の抜き差しに対応できる耐久性があることでも有名だが、USBポートの規格によって性能が変わるなどのデメリットもある。裏表が関係なく、一発で差し込めるのはストレスフリーだが、上記のデメリットがややこしすぎるので、日本での統一はまだ今のところなさそうだ。
古い充電ケーブルが捨てられない!
最近では、独自規格の充電器もかなり減ってきており、ツイートの画像を見て、懐かしさを覚えた人も多かったのではないだろうか。反対に、手持ち扇風機や美顔器、PC周辺機器などにおいては、Micro USB Type-Bをよく見かけるようになった。
今後も、さらに進化や改良が進み、充電ケーブルの規格はアップデートされていくことと思うが、そうなると過去に販売されたケーブルがなかなか手に入らなくなり、結果的に手持ちの充電器がなかなか捨てられないという悪循環にも陥ってしまう。筆者は過去に使っていた古いガラケーも、なんとなく思い出が詰まっているような気がして捨てられず、充電器とともに保管している。
ゴチャゴチャのコードを綺麗に整理整頓したいという気持ちはやまやまだが、まだ、しばらくはさまざまな種類のコードを一つひとつチェックしつつ、間違った形のものを差し込まないように、気を付けながら使っていく日々は続くだろう。
※サムネイル画像(Image:「orenatsu.lzh(@orenatsu_Main)」さん提供)