皆さんはメールの返信に悩んだことはないだろうか。自分に来た仕事を断る時や、言い出しにくい話をメールで伝える時などは、どうすれば相手を傷つけないだろうかと、つい考えすぎてしまう人も多いはずだ。
2022年8月30日に投稿された、ふるかわしょーいち@AIライティングCatchy@sho_furuさんの「…きこえますか…AIのためのAIでバズったCatchyです…実はクリエイターのための「締め切りが間に合わないときの言い訳」や…「仕事の依頼を断りたいときの文章」が作れるAIがあるんです……返信に悩む必要はもうないのです…本当はこっちがバズって欲しいのです…」という、直接心に語りかけるようなツイートには、実際にAIが断りの文章を作成している画像が4枚添えられていた。この投稿には、3.3万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
…きこえますか…AIのためのAIでバズったCatchyです…実はクリエイターのための「締め切りが間に合わないときの言い訳」や…「仕事の依頼を断りたいときの文章」が作れるAIがあるんです…
…返信に悩む必要はもうないのです…
本当はこっちがバズって欲しいのです…https://t.co/itCsasltOR pic.twitter.com/J6s4MsjaA4— ふるかわしょーいち@AIライティングCatchy (@sho_furu) August 29, 2022
精度の高い文章が作成可能!
言い出しにくい内容の返信を代わりに考えてくれるというこちらのAIは、「Catchy」という名称のライティングツールなのだそうだ。
ツイート内の画像にあるように、「今日中に無料で絵を描いて!」と、とんちんかんなクライアントから依頼が来てしまった時などにも、「Catchy」内の「断る文章」から、上記の内容を打ち込めば、自動でしっかりとした断りの文章を生成してくれるらしい。
実際にAIが生成した断りの文章が、画像としてツイートに添付されているのだが、きちんとした挨拶からはじまり、依頼をしてくれたことに対する感謝、引き受けられない理由と続き、ラストは将来的に(有償での)依頼を待っているぜといった内容の一文までも、ちゃっかり添えてある徹底ぶりだ。
自分ではこうした文章を書くのが苦手だという人は、下手にアシスタントを雇うよりも、AIに文書作成をお願いする方が優秀かもしれない。
キャッチコピーやラブレターまで!?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「実はこのツイートもAIがしている」と、「Catchy」が作った文章の精度の高さからツイート自体もAI作成説を唱え出す者や、「この断わりの文句、神がかっていますね!」「明日の退職最終日挨拶メールの文章、これで書けるかな…」「こういうAI、素晴らしいですね! ぜひこれからも人間の仕事を奪ってください」など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
「Catchy」では、今回ご紹介したお断りの文章だけでなく、プロダクト名と説明を入力するだけで、短文のキャッチコピーを自動生成してくれたり、送る相手と渡す時の状況などを入力すれば、ラブレターまで作ってくれるらしい。
ラブレターぐらいは自力で書けよ、とも思わなくもないが、何から書きはじめていいかもわからない場合は、AIが書いたラブレターを参考にして、後から自分でアレンジを加えるというのも手かもしれない。
AIの進化でライター業も無くなるかも!?
このほかにも、「Catchy」は論破する時の文章やInstagramの投稿文、プレスリリースのたたきなど、さまざまな文章作成を網羅している。種類が豊富で精度も高い、なんとライター泣かせなAIツールなのだろうか。
将来的には、AIに取って代わられる職業が増えるとは聞いていたが、ライターに関しても他人事ではなさそうだ。ライター歴10年の筆者も、今のうちになんらかの副業に手を出しておこうかと、この記事を書きながら真剣に考えた次第である。
とは言え、日本におけるAI技術の進化はとても喜ばしいことだとも思っているので、こうしたクオリティの高いAIツールがさまざまな分野において増えていくであろう未来は非常に楽しみである。
今回ご紹介した「Catchy」は有料サービスなのだが、10回までなら無料で試してみることもできるので、気になった人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
●Catchyは→こちら