年に一度開催される、ゲームの総合展示会「東京ゲームショウ」。コロナの影響でオンラインでの開催が続き、今年は3年ぶりに幕張メッセに戻ってきた。久々のオフライン開催とあって、大きな盛り上がりを見せた「東京ゲームショウ2022」だが、とある意外な企業が会場に出展を行っており、ネットがざわついている。
2022年9月15日に投稿された、槍騎ランナイ@Lankniさんの「なんでニトリがゲームショウ出展してるのか謎だったけど理解したわ こういうのはどんどんアピールすべき」というツイートには、ある一枚の写真が添えられていた。この投稿には、11.1万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
なんでニトリがゲームショウ出展してるのか謎だったけど理解したわ こういうのはどんどんアピールすべき pic.twitter.com/rPbac4A47R
— 槍騎ランナイ (@Lankni) September 15, 2022
答えはゲーミング○○!!
どうして、家具やインテリア用品の販売をメインとする「ニトリ」がゲームショウに出展しているのだろうかと、会場を訪れた人の中には疑問を感じた人が多かったはずだ。
筆者も開催初日のビジネスデーに、仕事の関係で会場入りしたのだが、あの緑のロゴが大きく掲げられた「ニトリ」のブースは、たしかに異彩を放っていたのを覚えている。
近づいて展示内容を見てみると、ゲーミングチェアやデスクなどの展示がされており、「なるほど! そういうことか!」と思わず感心してしまった。
投稿者の槍騎ランナイさんがツイートした写真は、ロフトベッドの下部分なのだが、韓国風の白インテリアで統一されたゲーム部屋を再現しており、女子ゲーマー層をコアターゲットとしたコーディネートとなっている。最近では、女性のプロゲーマーも増えてきたので、部屋をゲーミング仕様にしたいと思っている女子も意外と多いため、まさにゲームショウにピッタリの出展だ。
ニトリの商品だけでゲーム部屋が作れそう!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「これを見たらロフトベッドが欲しくなるけど、発熱した時に移動で死ぬやつや…」と、オシャレだが、体調不良の時に自力で移動ができるかを不安視する声や、「ゲーミング意識なのに家具が明るくてよい雰囲気ですねー」と、一般的な黒が基調のゲーミングデスクからはかけ離れた雰囲気を絶賛する声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
筆者がゲームショウの会場をぶらついていた時も、女性のお客さん2人がニトリの展示の前で立ち止まり、「こんなかわいいのがあるんだ~」と話していたので、傍から見てもかなりの人気ぶりだった。
ニトリでは、写真の他にも男性向けの本格的なゲーミングチェアやデスク、シェルフなども各種取り揃えており、ゲームユーザーの需要に合わせた商品展開を行っている。
海外のオシャレなゲーム部屋にありがちな、レインボーに光る間接照明などもニトリで取り扱っているので、本気を出せば、パソコンと周辺機器以外は、すべてニトリの商品だけでゲーム環境を構築することができるかもしれない。
今後も意外な企業の出展があるかも!?
これまで日本では、据え置き型のゲーム機や携帯型ゲーム機が主流だったが、ここ数年はPCゲームのプレイヤー人口が年々増加している。YouTubeなどで、PC向けゲームのプレイ動画を気軽に見られるようになったことから、プレイへのハードルが下がり、小学生でも自分専用のゲーミングPCを所有する時代が来ているのだ。
eスポーツの競技人口も大きく増えつつある昨今、ゲームをプレイする上での快適な部屋作りというのは、大手の家具・インテリアメーカーとしては、見逃せないビジネスチャンスなのだろう。
ゲーム市場は日々進化しているので、来年も思いがけない国内メーカーが、東京ゲームショウへの出展を行うかもしれない。新卒時代からゲーム業界に身を置く筆者としては、今後の展開が非常に楽しみである。
※サムネイル画像(Image:「槍騎ランナイ(@Lankni)」さん提供)