皆さんは、外食チェーン大手のすかいらーくグループをご存じだろうか。ガストやバーミヤン、ジョナサンなどのさまざまなファミリーレストランを運営するすかいらーくだが、一部店舗では配膳に可愛い猫ロボットを導入しており、大きな注目を集めている。
2022年9月19日に投稿された、逆襲@gankilyuuさんの「すかいらーくで猫ロボット同士がどいてくださいにゃと互いに言い合ってぶつかり合ってる」というツイートには、実際に猫ロボット同士が小競り合う画像が添付されていた。この投稿には、13.8万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、引用ツイート欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
非接触対応や人手不足解消のため導入
何とも可愛らしい光景だが、皆さんはこの猫ロボットを実際に見たことはあるだろうか。こちらのロボットは正式名称を「Bella Bot」といい、中国にある大手ロボットメーカーのPudu Roboticsが開発したものだそうである。
コロナウイルス対策のため、非接触で配膳対応が出来るメリットに加え、人手不足の解消にもなることから、すかいらーくの一部店舗ではここ数年の間に導入が進んでいるらしい。
筆者の近所にあるガストでは、この猫ロボットが元気よく働いており、料理を運んでくる際には「お食事を楽しんでください♪」と可愛く挨拶してくれる。耳のあたりを撫でると喜ぶモーションなどもあり、大人から子どもまで大人気のロボットだ。
通常、ロボットが通路ですれ違う際などには「通してほしいにゃ♪」という声掛けが入るのだが、今回はどうやら上手くすれ違えず、両者ゆずれない状況に陥ってしまったようだ。
トラブルがあった時は人力で解決するしかない
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「めっちゃおもろいんだけどwwww」と言った声を始め、「ネットワークで繋いで互いの位置を把握し合うか、天井にカメラ付けて司令を出せるようにしないと」、「店舗内、同一機種であってすら、これである。路頭で、別メーカーの、別の目的を持つ(例えば警備用と貨物搬送と)無人移動システムがかち合ったら?色々と考えんといけませんな」と、この事案の解決策を真剣に模索する声など、さまざまなコメントが引用ツイート欄には寄せられている。
このほか、「自分もこれに遭遇して、どうするのかなと思っていたら、奥からおばちゃんが出てきて片方の猫ロボットを引っ張って別室に連れて行った」という声もあり、気になるその後はどうやら力技で解決に至ったようだ。
やはり最先端のロボット技術とは言え、困った時は人力で何とかするしかないらしい。本物の猫がケンカしている最中に止めに入ると、確実に人間側が何らかのとばっちりを食らうが、猫ロボットはおばちゃんの要請に応じて、すんなり退場したようなので、猫として見ればかなり扱いやすい方かもしれない。
活躍の幅は年々広がっている!
実用性だけでなく、幅広い世代に愛されるエンタメ性も持ち合わせた今回の猫ロボット。活躍の幅は年々広がり、すかいらーく系列以外のレストランでも徐々に導入が進んでいるようである。今後の更なる普及に向けて、飲食店向けに一カ月間無料の貸し出しキャンペーンなども行っているので、認知度もこれから上がっていくこと間違いなしだ。
猫ロボットの職場のメインは、ファミリー層向けのレストランだと思うが、ゴルフ場やホテルのレストランなどでも働いているそうなので、このロボットを目にする機会は年々増えていくだろう。
お店によっては、ボディ部分をステッカーでオリジナルにデコレーションしたり、名前を付けて可愛がっている店舗もあるようなので、出先でたまたま見かけた時は、何だかほっこりした気持ちになれるかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「逆襲(@gankilyuu)」さん提供)