皆さんは、パソコン用語に詳しい方だろうか。横文字やアルファベットが多いので、なんとなく耳にしたことはあっても、それが何を意味するものなのかをきちんと説明できる人は意外と少ないかもしれない。
2022年9月26日に投稿された、定春@phenomx100さんの「懐かしい画像出てきた」というツイートには、CPUのコアとスレッドについてわかりやすく解説した画像が添付されていた。この投稿には、1200件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、コメント欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
「コア」と「スレッド」とは?
ツイートの画像には、可愛い猫ちゃんがフライパンを片手に料理をする様子が描かれている。Core i3では二匹の猫ちゃんが両手にフライパンを持っており、Core i5では四匹の猫ちゃんが片手にフライパンを、そしてCore i7でも四匹の猫ちゃんが両手にフライパンを持つ姿が描かれていた。
この絵では、猫ちゃんの数がコア数、フライパンの数がスレッド数を表しており、CPUの速さを非常にわかりやすく解説しているのだ。
コアとスレッドとは何か? をもう少し詳しく説明していこう。
コアとは、CPUが処理を行う際の中核の部分のことである。コアの数が多ければ多いほど、同時に処理を進められるのだ。一方、スレッドとは、パソコンから認識されているコア数のことであり、先に述べたコアを「物理コア」、こちらのスレッドを「論理コア」とも呼ぶこともある。
本来、CPUの処理はコア数の分だけ並列に行うことができるのだが、コアの性能向上にともなって、一つのコアがさも複数のコアであるかのように働いて、コア数以上の性能を発揮できるようになった。なので、コアとスレッドという異なる呼び名が存在し、CPUはスレッド数(論理コア数)分の処理を並列して行うことができるのだ。
この画像を見た人たちの声
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「コアとスレッドを説明するにはわかりやすいですね」と、コアとスレッドの説明を可愛い猫ちゃんとフライパンに置き換えたことで、伝わりやすくなったとの声や、「近所のヤマダにも似たような図があった」と、家電量販店のポップにも似た図があったとの声など、リプライ欄にはさまざまなコメントが寄せられている。
パソコン初心者でも、コアとスレッドがどのようなものかが一目でわかるので、ややこしくなりがちなスペック表に、一石を投じる役目も果たしているのではないだろうか。
今回ご紹介した画像は、米インテル社が開発した「Intel Core」について比較している。「Intel Core」は、かなりメジャーなCPUなので、皆さんも会社や学校で一度は使ったことがあるのではないだろうか。現在は、Core i9/Core i7/Core i5/Core i3/Pentium/Celeronが展開されており、用途に応じて幅広いラインアップから選択が可能となっている。
CPU選びは目的に合わせて!
パソコンの性能の中心となるCPUの種類を、可愛らしい猫ちゃんとフライパンで表した今回の画像。コアとスレッドについて、今までよく分からなかったという方も、何となく理解できたのではないだろうか。
このほかにもCPUには、世代や動作周波数、ソケットの規格などもあるので、実際にどれを選んでいいか迷ってしまった場合は、家電量販店の店員さんにパソコンの使用用途を伝えると、一番合うものをオススメしてくれるはずだ。
年々CPUの性能は進化しているので、自分自身がそこまでパソコンに詳しくないと最初から自覚している場合は、専門的な知識を持っている人に頼るのが一番である。ITの分野に関しては、得不得意が人によって綺麗に分かれるはずなので、全てを完璧に理解できなくても、特に問題はないと筆者は思っている。
コア数やスレッド数が多いほど処理は早くなると先ほど述べたが、CPUのスペックは価格に比例するので、オーバースペック過ぎるものを買うのは、正直もったいない。用途ごとに一番合ったCPUが存在するため、目的に合わせて選ぶモデルを決めることで、より自分にあったパソコンライフが送れるようになるはずだ。
※サムネイル画像(Image:「定春(@phenomx100)」さん提供)