皆さんは「ITリテラシー」とは何かご存じだろうか。一般的にITリテラシーとは、IT関連のものを理解する力や適切に扱える能力のことである。さらに簡単に言えば、情報技術を上手に使いこなすスキルのことだ。
2022年10月8日に投稿された、うめめ ITエンジニンジャ@beConjurorさんの「ITリテラシ試験(2021年過去問/一般 前期)[問題] 一番新しいと思われるファイルを選びなさい。」というツイートには、パワーポイントで作成された資料のタイトルが6つ並んだ画像が添えられていた。この投稿には、2.1万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
ファイル名に踊らされる!?
この問題の正解がどのファイルなのかは、さておき、これらはすべて同じ内容の資料なのに、なぜかファイル名が微妙に違っている。日付があったりなかったり、「最新版」という文字はあるものの、本当に最新なのか怪しかったり、統一感が皆無だ。こうした複数のファイル名に踊らされたことが、読者の皆さんも一度はあるのではないだろうか。
何度も資料の更新をしていくと、つい「最新」の文字を入れたくなる気持ちは痛いほどわかる。しかし、6つ並んだこのファイル名も、パッと見ただけでは、どれが最新なのかまったくわからない状態だ。ここまで来ると、もはや、ITリテラシーの理解範囲をはるかに超えており、もはやコナン並の推理が必要なレベルである。
最初からファイル名を「yyyymmdd(日付)_大分類_小分類」で統一すればいいのだが、そうした命名規則が浸透していない職場においては、たびたびこうしたパワープレイでファイル名の名づけが行われることが多いのも、また事実だ。
このツイートを見たユーザーの声
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「無印→更新→最新→日付に行き着いたって感じかなー」と、まずは普通にファイル名を付けて、次第に自分でもわからなくなり日付に行きついたのではないかと推理する声や、「無理だ。わかんない。更新日時見たい…このあと、【提出版】とかでてくるはず」と、ファイル名だけではどう頑張っても、最新版を見わけられないと嘆く声など、リプライ欄にはさまざまな意見が寄せられている。
この問題に明確な答えはないのだが、日常でこうした状況のファイルに遭遇してしまった場合には、もう更新日時を見るしか一番新しいファイルを見わける方法はない。その際、うっかり別のファイルを開いて自動更新などが走ると、更新日時が勝手にアップデートされるので、それっぽいファイルを遠巻きに眺めてから、決め打ちで「キミに決めた!」と、ひと思いに開けるしかないのだ。
しかし、中には「残念ながら、部長が勝手にローカルファイルを更新して最後に置いてくるので、どれも正解ではないです」といった恐ろしすぎるコメントもあり、実際にそうなってしまっては、もう、われわれに本物の最新版を見わける術はない。
ファイル名は「命名規則」を守ろう!
どれが最新版のファイルなのかがわからなくなるとマズいので、皆さんも資料を作る際は、ファイル名に「yyyymmdd(日付)_大分類_小分類」という名付けを行うよう徹底するようにしよう。もしかすると、すでに会社や部署ごとにファイル名の命名規則が決まっていることもあるので、その場合はそれに従ってほしい。
もし、そういったファイル名の名づけの決まりがまだ明確にない職場の場合は、この記事を読んでいるあなたが「yyyymmdd(日付)_大分類_小分類」のルールを職場のパソコンに持ち込むのだ。
ITリテラシーは人それぞれだが、ファイル名などはいつ誰が見てもわかるように、理解しやすいものにするというのが大切である。外出先で、自分がトイレや洗面台を汚した際は、後に使う人のためにきちんと掃除するのと同じように、自分が作ったファイルも、後から見る人のことを考えて名前を付けるだけで、この問題は解決に向かうのではないだろうか。
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