絵文字は、今から20年ほど前に日本の携帯電話から生まれた文化である。それが今や世界中に広まり、あらゆるメッセージツールにおいて欠かせない存在となった。デザインは時代とともに進化しているが、最近では、各SNSもこうした絵文字に力を入れている。
今日は、iPhone/iPadの中身を可愛くする裏技を日々発信しているインスタグラマー・かな / iPhoneカスタマイズする人@icon_pegoさんの投稿『Twitter新しいステッカー絵文字がヤバい』について、皆さんにご紹介しようと思う。
かな / iPhoneカスタマイズする人さんは、先日Instagramへ下記の文章とともに、リニューアルしたツイッターのステッカー絵文字を紹介した画像を投稿した。
「twitterで10/6にリニューアルされたステッカー絵文字がリアルすぎて気持ち悪いと聞いたので早速調べてみました ほんとにリアルになりすぎててびっくり…笑笑」
こちらの投稿には、1000件近い「いいね!」が付いており、インスタ上で話題となっている。それではさっそく、この投稿について詳しく解説していこう。
ツイッターのステッカー絵文字がリニューアル!!
そもそも、ツイッターにおける「ステッカー絵文字」とは、どのようなものなのだろうか。ステッカー絵文字とは、通常のメッセージに添える絵文字ではなく、ツイッターで投稿する画像に飾りつけをするためのスタンプのようなものである。2016年にツイッターに導入されて以降、多くのユーザーに活用されている便利な機能だ。
そのようなステッカー絵文字が、先日、どういうわけかリアル志向にリニューアルされ、ツイッターユーザーたちの間で大きな動揺が広がっている。
まず、本来は可愛いはずのどうぶつ系ステッカー絵文字は、なんだか表情に妙なリアルさが溢れているのだ。決して可愛くないとは言わないが、毛並みや皮膚の質感まで、無駄に描き込まれていることが、ユーザーにとって不気味さを感じる原因となっている。
食べ物系のステッカー絵文字は、おにぎりや寿司といったお米を使った料理には違和感が残るが、それ以外はスイーツ系も含めて、結構、可愛い感じである。
人間系のステッカー絵文字は目が怖い……
リニューアルされた中で、最も物議を醸しているのは、人間系のステッカー絵文字だ。投稿者のかな / iPhoneカスタマイズする人さんも「赤ちゃんの顔が…ふてこい」と画像内で述べており、言われてみれば、たしかに赤ちゃんなのに可愛げがない。
ステッカー絵文字を提供しているツイッター社はアメリカの会社なので、日本人好みの可愛さとは、感覚にそもそも差があるのかもしれないが、それにしても全キャラクターの目が座りすぎている。
大人から子どもまでどのキャラクターも、もれなく酒に酔っているような、何かを悟りきった目をしており、彼らにうっかり人生相談でもした日には「でも、それってあなたの感想ですよね」と、おなじみの台詞とともに切り捨てられそうな雰囲気だ。これならまだ本家に相談した方が、多少は人間味があるコメントが返ってくるだろう。
違和感には「不気味の谷現象」が影響している?
これらのステッカー絵文字は、組み合わせて使うと可愛いとのことだが、どう頑張ってもシュールさが生まれてしまう、なんだか不思議なデザインとなっている。これはこれで好みの方もいらっしゃると思うが、今までの可愛い路線を継続して、変にリアルさを追求しなくてもよかったのにというのが、筆者の素直な感想だ。
あらゆる創作物には、「不気味の谷現象」と呼ばれる心理現象が付いてまわる。人は外見や動きが人間に近くなるほど、親愛度が高まるものだが、類似度があるレベルに達すると、逆に不気味に感じるのだ。ここからさらに類似度が高まれば、親愛度は最大になるため、まるで谷のような構造をしていることから「不気味の谷現象」という名前が付いている。
今回、ご紹介した新しいステッカー絵文字にも「不気味の谷現象」が起きており、個々のキャラクターがちょうど谷の部分に該当するリアルさを兼ね備えていたために、多くのユーザーの間で「気持ち悪い」と話題になったのかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「かな / iPhoneカスタマイズする人(@icon_pego)」さん提供)
※(Twitter・Instagramなどのアカウント名に含まれる環境依存文字・絵文字は記事中に反映されない場合もあります)