画像ファイルには、何種類か保存形式のものがある。開くと同じような画像に見えても、末尾の拡張子はファイルによってさまざまだ。では、JPEG、PDF、GIFなど、それぞれの画像ファイルの形式にはどのような違いがあるのだろうか。
2022年10月19日に投稿された、かずまる|SNSデザイナー@kazumaru_designさんの「ブクマ必須。Twitterでjpg、png、gifの同時投稿ができるようになったけど、それぞれの違い知ってます?「全部同じ画像でしょ?」「使い方変わるの?」という人のために図解でまとめてみました。知っておくとTwitterだけじゃなく、本業のお仕事、副業でも活かせます。ちなみに4年前の僕は知らなかった」というツイートには、4種類の画像ファイルの特徴を解説した画像が添えられていた。
この投稿には多くの「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
JPGは、写真に最適な画像ファイル
投稿者のかずまる|SNSデザイナーさんは、ツイート内でJPG・PNG・GIF・SVGの4つの画像ファイルの特徴について、わかりやすく解説している。
まず一つ目はJPGだが、こちらは皆さんも日常でよく目にする画像ファイルなのではないだろうか。JPGはグラデーションを表現しやすいため、写真に最適な画像ファイルとして有名だ。JPGは圧縮による画質の劣化が激しいが、ツイッターに投稿する際は、5MB未満であれば自動圧縮されないそうである。
二つ目にご紹介する画像ファイルは、PNGだ。圧縮した画像をもとに戻すことができるので、WEB上では非常に使いやすいファイル形式である。背景透過による切り抜きもできるので、デザインの仕事をしていると、PNGでの納品を指定されることが一番多い。
ファイルサイズが重くなるというデメリットはあるが、ツイッターに投稿する際は、図解などを制作する時などにかなり便利である。
SVGは最近WEBサイトでよく見かける?
続いて三つ目は、GIFと呼ばれる画像ファイルだ。データ容量が軽いことに加え、画像を繋げてアニメーションにできることから、ガラケー世代の人であれば、メールの送受信画面に、GIF画像を設定していた人も多かったはずである。
ツイッターでは、自動でループ再生させることも可能らしく、使い道は無限にありそうだ。色数が256色しかないというデメリットもあるが、文章や図解では説明しにくいノウハウ画像の投稿などに活用できるのではないかと、投稿者のかずまる|SNSデザイナーさんは述べている。
ラスト四つ目の画像ファイルは、SVGだ。1998年から存在する画像フォーマットだが、日頃からデザイン関係の仕事をしていなければ、意外と見たことがない人も多いかもしれない。
SVGは、拡大しても劣化しないベクターグラフィックと呼ばれるもので、最近はWeb サイト、Web サービスでよく使われる形式だ。Adobe の illustrator などで編集可能なことから、本職でデザイナーをしている筆者は、よくこのファイル形式を取り扱うが、一般的にはあまり浸透していないかもしれない。
画像のファイル形式は、他にもたくさんある!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「私も4年前は知らなかったです。GIFは今もほとんど扱わないので、へぇーと思いました。アニメーション、やってみたいです!」と、GIFで実際にアニメーションを作ってみたいとの声や、「SVGって知りませんでした」「違いの説明はまずできません。最後のは知らなかった」と、案の定SVGファイルの知名度の低さを確信させるような声など、十人十色なコメントがリプライ欄には寄せられていた。
今回ご紹介した他にも、ビットマップ形式と呼ばれるWindows標準の画像ファイル「BMP」や、アニメーション業界でよく使われる「TGA」など、さまざまな形式の画像フォーマットが存在する。しかし、現時点でツイッターに投稿できるのはGIF・JPG・PNGの3種類のみだ。
皆さんがツイッターに画像を投稿される際は、GIF・JPG・PNGのそれぞれの特徴を生かして、上手に使いわけてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「かずまる|SNSデザイナー(@kazumaru_design)」さん提供)