運転中のスマホ利用によって引き起こされる交通事故は後を絶たない。車に設置されているカーナビは、走行中に操作できない仕様のものが多いが、スマホで地図を表示しながら運転を行う場合などは、とくに注意が必要だ。スマホの画面は小さく、そちらに意識がいってしまうと、重大な交通事故につながる可能性も極めて高い。
2022年11月12日に投稿された、ぎん@gin_sneakerさんの「断言しますが、『 スマホながら運転 』の罰則がヤバすぎる。11月11日の免許更新の講習でビビりました。罰則が令和元年でとまっている人はヤバイことになります。持って運転しているだけで「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」「反則金は3倍に」「違反点数も3倍に」。使用して危険運転になったら・・・」というツイートには、2.2万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
断言しますが、『 スマホながら運転 』の罰則がヤバすぎる。11月11日の免許更新の講習でビビりました。罰則が令和元年でとまっている人はヤバイことになります。持って運転してるだけで「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」「反則金は3倍に」「違反点数も3倍に」。さらに運転中に使用していたら.
— ぎん☘️ (@gin_sneaker) November 11, 2022
「スマホながら運転」の厳罰化!!
2019年12月に道路交通法が改正されたのを、読者の皆さんはご存じだっただろうか。ツイートにもある通り、法律の改正によってスマホの「ながら運転」が厳罰化されるようになったのだ。
「ながら運転」とは、運転中にスマホやカーナビを操作するなど、運転以外の行為を行うことである。近年では、スマホでゲームをしながら運転を行ったことによる死亡事故なども発生しており、大きな社会問題となっていた。
法改正により、スマホを手に持って運転しているだけで「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」が科せられることとなり、反則金はこれまでの3倍、違反点数も3倍となっている。
投稿者のぎんさんは、先ほどのツイートに追記する形で、「◇スマホながら運転で交通の危険を生じさせたら ➡罰則 1年以下の懲役または30万円以下の罰金 ➡反則金 対象外:基本事件になる ➡違反点数 6点(免許停止」と忠告している。
自転車の危険運転も取り締まりの対象に!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「持って運転するだけでダメなのですか。車にナビがついていないので、時々、スマホを片手にナビを見ながら移動していました」と、運転中にスマホを持っているだけでも罰則があるとは知らなかったとの声や、「自転車も同じくらいの罰則して欲しいです! 自転車はイヤホンも!」と、車だけでなく自転車にも同等の罰則を設けてほしいとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
なお、2020年6月に施行された改正道路交通法では、自動車やバイクだけでなく、自転車の危険運転も厳罰化されるようになっている。
自転車の違反は、これまで罰則をともなわない「赤切符」を交付することで、取り締まりが行われていた。しかし、自転車による信号無視や一時不停止などで事故が多発したため、先月末より取り締まりを強化する方針となったようである。
これまでは、警告だけだった場合も、今後は交通切符を交付して検挙対象になるとのことだ。交通切符が交付された場合は、刑事罰の対象として扱われる。何度も繰り返し検挙された場合には、講習の受講が義務付けられるそうだ。
車を運転する人は常に情報を最新に!
道路交通法の改正は意外とひんぱんに行われている。2022年4月に施行された改正道路交通法では、社用車を保有する事業所において、運転者の酒気帯びの有無を目視で確認することが義務付けられるようになった。
普段はあまり車に乗らないものの、一応、免許は持っているという方が都会には多いと思うが、免許を所持している以上は、常に最新の情報に自分の認識をアップデートしておくようにしよう。自分は大丈夫だと思っていても、万が一の危険な事故につながる可能性は誰にでもある。
自動車やバイク、自転車だけでなく、電動キックスケーターなどの新たな乗り物も街中でよく目にするようになった今、ドライバー一人ひとりが安全面に十分な配慮をして、ハンドルを握ることが何よりも大切だ。
※サムネイル画像(Image:Bilanol / Shutterstock.com)