Microsoft社のOfficeシリーズは、今やパソコン作業の定番ソフトと言っても過言ではない。義務教育の段階から学校で使い方を学習するので、われわれ日本人にとっては、ある意味で一番、身近なソフトウェアである。
2022年11月20日に投稿された、shodai | NotionとCanvaと京大起業部の人@shodaiiiiiiさんの「こうなってきている??」というツイートには、6つのソフトウェアのアイコンが並んだ一枚の画像が添えられていた。この投稿には、5500件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
こうなってきている?? pic.twitter.com/9bQAAn0IvX
— shodai | NotionとCanvaと京大起業部の人 (@shodaiiiiii) November 20, 2022
Officeシリーズにライバル登場?
ツイート画像の上側に並んだ3つのアイコンは、冒頭でも軽く触れたMicrosoft社のOfficeシリーズである。左から、Excel・Word・PowerPointとなっており、皆さんも学校や職場などで一度は使ったことがあるソフトなのではないだろうか。
これらおなじみの3つが、最近では画像の下段に表示されたアイコンのツールへと、徐々に置き換わってきているのではないかというのが、今回のツイートの考察だ。
なお、下の段のアイコンは、左からAirtable・Notion・Canvaという名前のツールである。実際に、筆者は3つとも使ってみたことがあるのだが、Microsoft社のOfficeの方が圧倒的な知名度なので、まだまだ「初見だ!」という方も多いかもしれない。はたして、Airtable・Notion・Canvaの3ツールは、Officeシリーズのライバルとなりえるのだろうか。
それではさっそく、これら3つのツールについて、詳しく解説していこう。
Airtable・Notion・Canvaって、どのようなツール?
まず、Excelの代用としてあげられたAirtableだが、こちらはクラウド型のデータベースツールである。操作感は、たしかにExcelやGoogleのスプレッドシートによく似ており、デザインがオシャレに仕上がっているのが特徴だ。ただし、日本語対応はしていないので、国内の企業においてExcelの椅子を奪う日は、筆者の体感では、まだ少し先かもしれない。
続いては、Wordの代用として名前のあがったNotionだ。Notionは、仕事で必要なツールが一挙にそろった、複数のワークフローを一元管理できるクラウドツールである。2021年10月に日本語ベータ版もリリースしており、無料かつ便利さを追求したNotionは、たしかにあまりデメリットが思いつかないので、Wordから置き換わる日も近そうだ。
ラストは、PowerPointに代わるツールとしてCanvaがあげられている。Canvaは、ウェブブラウザから利用できるデザイン作成ツールだ。無料でありながらも、非常にオシャレなデザインが作成できることが大きな魅力である。初心者がPowerPointを使うと、つい文字をグラデーションにしたり、吹き出しを追加してしまったりして、思いがけずダサ過ぎるスライドが爆誕したりもするが、Canvaではそうした過ちを犯す確立はかなり低い。
筆者のオススメは、NotionとCanva
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「今、働いてる会社で、まさにその流れが起きてます! Airtableで簡単なシフト&タスクのアプリ組んだり、Notionでマニュアル作成したり、Canvaで簡単なスライド作成したりしてます。ただ、世間の大勢としては、まだまだOfficeソフトなのかもしれませんね」と、すでに画像通りにソフトの置き換わりがはじまっているとの声や、「Notionは開発者の日本好きで日本語化してくれたけれど、Airtableも日本語化してくれないかなあ。」と、Airtableの日本語版リリースを望む声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
今回ご紹介したAirtable・Notion・Canvaは、どれもクラウド型のツールであるため、この先さらに需要は拡大していくはずだ。
個人的にはNotionとCanvaはかなり使い勝手がよかったので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。Airtableは、あくまでデータベースツールなので、Excelレベルの表計算ソフトとして使うのはあまりオススメしないが、今後のアップデートに期待大である。
※サムネイル画像(Image:「shodai | NotionとCanvaと京大起業部の人(@shodaiiiiii)」さん提供)