SNSの運営企業は日々ユーザーの声を受けて、さまざまなアップデートを行っている。大型のアップデートは事前に告知があったりもするが、細かいものはユーザーも気が付かないうちに、いつの間にか変更されていることが多い。
2022年12月23日に投稿された、ぬこー様ちゃん@冬コミ2日目め-12b@nukosamaさんの「自分以外のツイートの表示回数が見れるようになってしもうた。これは広告漫画描いてる立場からするとなかなかシビアな世界になってきた。完全に広告価値が丸裸にされてる。」というツイートには、2.2万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
閲覧回数の開示で広告価値が丸裸に!
少し前までツイッターの投稿には、「リツイート数」・「引用リツイート数」・「いいね数」のみが表示されていたのだが、ある日を境に閲覧者の件数が「表示」として追加されるようになった。
自分自身のツイートだけでなく、タイムラインなどに流れてきた他人のツイートも閲覧件数が見られる仕様になったため、思いがけず、ツイートの広告価値が一目でわかるようになってしまったのである。
今回のアップデートは告知なしで行われたため、ツイッターユーザーたちの間では大きな波紋が広がった。動画に関しては、以前から閲覧回数を表示する仕様だったのだが、まさかツイートそのものにまでカウンターを導入するとは、多くのユーザーにとって青天の霹靂だったのではないだろうか。
ツイッター社の狙いは?
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「以前は自分のだけ見える状態はあったけど他人の数字まで見えるのは初ですね…! なんとなくバグな気はしますけど このままだと色々変わりますね…」と、一時的なバグなのではないかと疑う声や、「とくにフォローしてない芸能人とかのツイートが表示されるので、何十万回も見られてるんやへえ〜って思いつつ、ほとんど見られてない一般人のワイ、格差を感じます笑」と、表示件数がわかることで人気の差を感じるとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
ツイッター社にとって表示件数を開示するということは、アクティブユーザーの多さをアピールすることに直結する。
ツイッターはイーロン・マスク氏がCEOに就任以降、企業の広告離れなども起こっているため、それを解決する糸口として導入したのかもしれない。しかし、反発の声も多い今回のアップデートが吉と出るか凶と出るかは、まだ誰にもわからないのが現状だ。
自分のツイートからはツイートアクティビティが見られる!
ツイッターに突如導入された表示件数の閲覧機能。読者の皆さんは、どのような印象を持たれただろうか。
なお、自身のツイートにおける表示件数をタップすると、ツイートアクティビティの詳細を確認することができる。インプレッション数に加え、エンゲージメント数や詳細のクリック数、プロフィールへのアクセス数も見られるので、時間のある時にチェックしてみると、おもしろいかもしれない。
ツイッターを宣伝などで利用したい方にとっては、どういったツイートがウケるのかなどの指標にもなるはずだ。
ブラウザからツイッターを閲覧している筆者としては、表示件数が左端に導入されたことによって、右端の「いいね」件数が画面から追い出されて欠けてしまうという、一時的なバグらしきものが起こっているのが、唯一非常に気になるところである。
新しい機能を追加するのは構わないのだが、その結果、UIが崩れてしまい、既存のユーザーの使い勝手が悪くなるというのは本末転倒だと思うので、ぜひ早急に修正いただければ幸いだ。
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています