物価の上昇で、ありとあらゆるものの値上げが続いている今日この頃。とくに、電気やガスなどのエネルギー関係は、過去にないほどの価格高騰が話題となっている。電気もガスも、生活する上でなくてはならないものなので、現在進行形で家計に大きなダメージを受けているという人も多いのではないだろうか。
2023年1月6日に投稿された、きんのたまご FIRE済(投資&節約&不動産) @kinnotamagoblogさんの「ガス代の変化を見て震えてる」というツイートには、過去3年間の1月請求分のガス料金が記載された明細の画像が添えられていた。この投稿には、1.5万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
ガス代がこれほどまでに高騰した理由は?
ツイートの画像によると、今からちょうど2年前の2021年1月分のガス代は7,775円だったのに対し、翌年の2022年は8,827円となっている。1,000円ほどの値上がりであれば、誤差の範囲とも考えられるが、今年の2023年1月請求分では、突然12,944円に金額が跳ね上がっているのだ。 じわじわ値上げが行われていたのは明確だが、まさか1年で桁が変わるぐらいに高騰するとは驚きである。
世界的なエネルギーの不足で、今後はさらに家計の負担が増えるとも言われているが、なんとかならないものだろうか。給料は増えないのに、固定費だけがどんどん増えていくと、生活が立ち行かなくなってしまう人も中にはいるはずだ。
こうしたエネルギー価格の高騰が起きた背景には、世界有数の天然ガス産出国であるロシアがウクライナに軍事侵攻を行ったことが原因のひとつとしてあげられる。日々、ニュースで取り上げられる映像は、遠い国の話に感じていた人も多いかも知れないが、その影響は着実にわれわれの足元まで迫っているのだ。
エネルギーに関しては最大3割の値上げ
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「2日で1回しか入れないのは苦しいので、今よりもより、いっそう稼ぐ他ありませんね」と、お風呂に入る回数を物理的に減らすことは困難なので、今以上の収入を得る手立てを考えるしか解決策はないと嘆く声や、「あっやっぱ単価上がってますよね。ガスは安いイメージあったので、今年は寒いから床暖とか長湯が多かったのかなと思ってました」と、実際の明細を見て高すぎるなとは思ったものの、自分の使い過ぎを疑っていたとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
中には「消費者物価指数3.8%上昇とか嘘ですよね。これ30%上がってますよ。上がってないのものも混ぜて計算してるよね」といった鋭い指摘もあった。全体で見ると3.8%の上昇だとは言っても、エネルギーに関しては最大で3割ほどの値上げとなっている。
家計へのダメージは計り知れない!
都内のガス会社は、昨年の10月から段階的に原料調整額の上限の値上げを実施している。エネルギー価格が世界的に高騰を続けている現在、値上げは仕方のないことなのかもしれないが、今後も続くとなると家計へのダメージは計り知れない。
筆者の家も、今月はガス代がとんでもなく高かったので、つけっ放しにしがちだった床暖房を、今年からこまめに消すことに決めた。上記に加えて、一般家庭がガス代を節約するためにできることと言えば、他にはもう入浴方法の見直しぐらいしか打つ手はない。とはいえ、毎日、湯船につかる習慣がある人が、2日に1回はシャワーで我慢するというのも酷な話である。
原料費調整額は、毎月変動するものなので、なんとか以前の水準まで下がることを祈るしかない。国の有識者会議で天然ガスの調達戦略はたびたび議論されているが、このガス代の価格高騰は一体、いつまで続くのだろうか……。
※サムネイル画像(Image:「きんのたまご FIRE済(投資&節約&不動産)(@kinnotamagoblog)」さん提供)