読者の皆さんは、自身のスマホがウイルスに感染しているかどうか、チェックしたことはあるだろうか。スマホに潜むウイルスは、Androidを標的にしたものが世の中に多く出回っている。では、外部から気が付きにくいスマホのウイルスには、一体どのようなものがあるのだろう。
2023年1月17日に投稿された、オロゴン @ 障がい者雇用×リモートワーク@orogongonさんの「田舎の母から「スマホがウイルスに汚染された、っていう警告が頻繁に出る。怖い」と連絡あって、リモート指示に悪戦苦闘しつつ、いろいろ調べた結果、アイコンとアプリ名が空白の謎アプリがいつの間にかインストールされていた。巧妙だなぁ、、こりゃ気づかんて。謎アプリ削除して、ひとまず一件落着。」というツイートには、実際の怪しいアプリがどのようなものだったかを撮影した画像が添えられていた。この投稿には、6700件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
怪しいアプリがウイルスの正体!?
投稿者のオロゴン @ 障がい者雇用×リモートワークさんは、ある日、離れて暮らす母親から「スマホにウイルスが感染したという警告が頻繁に出て怖い」という相談を受ける。リモートでその原因を探ったところ、なんと母親のスマホには、アイコンとアプリ名が空欄となっている怪しいアプリが、いつの間にかインストールされていたというのだ。
ツイートの画像には、実際のスマホにインストールされていたアプリ一覧の画面写真が添えられているのだが、一番上にあるアプリは、たしかにアイコンとアプリ名の記載がなく、使用している容量だけが表示されている。
どうやら、度重なるウイルス感染の警告文は、この怪しいアプリがユーザーを騙す目的で発信していたようだ。つまり、このアプリそのものが、ある意味ウイルスだったというわけである。
不安な人はiPhoneがオススメ?
この投稿を見たツイッターユーザーたちからは、「これ、うちの母親様もまったく同じことになっていた。クリーナー系の謎アプリだったけど、アイコンが空白な上に次々、訳のわからないアプリをインストールさせようとしてくる。「設定」からアプリ一覧を開かないと出てこないのもあったし。」と、身近な人が同じような謎アプリに悩まされたとの声や、「なにも知らん人にはiPhone一択やな」と、Androidに比べると比較的安全だと言われているiPhoneをオススメする声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
筆者も長年iPhoneユーザーなので、こうした状況に陥ったことはないのだが、いざ自分のスマホに警告文が表示されると、不安になる人も多いはずである。
本来のウイルス対策ソフトが、こうした警告文を出す場合もあるので、今回は表示された警告文が偽物か本物かを見わける方法も、Androidユーザーの皆さんにご紹介しておこう。
偽物か本物か、警告文の見わけ方!
まず、警告文が頻繁に出ている場合は、今回のような怪しいアプリなどが勝手にインストールされていないかを、最初にチェックするようにしてほしい。また、サイト閲覧中に出る警告文に関しては、基本的にすべて偽物なので無視するのが一番だ。
偽物の警告文の場合、そのほとんどがうそのウイルス対策アプリのインストール画面へと誘導する場合が多い。ここでうっかり不安に負けて、新たな謎アプリをインストールしてしまうと、電話帳の情報を抜かれてしまう、などといった二次被害にもつながるので注意しよう。
逆にウイルスバスターなどが発信する本物の警告文の場合は、ユーザーに怪しいアプリを「インストール」させるのではなく、「削除」するように伝えてくれる。さらに、わかりやすく言えば、新たなアプリをユーザーのスマホに入れさせようとする警告文は、偽物と思ってもらって大丈夫だ。
スマホがウイルスに感染したとの警告文が出た場合、とにかく慌てないことが大切である。もしも、身近にスマホに詳しい人がいるのであれば、わからない場合は自分でなんとかしようとせず、今回のツイートのように助けを求めるのもひとつの手かもしれない。
※サムネイル画像(Image:「オロゴン(@orogongon)」さん提供)