さまざまなメディアで「5G」という単語を目にする今日この頃。具体的に、5Gの何がすごいのかはわからなくても、最先端のモバイル通信である、というイメージを持っている方は多いはずだ。現在の主流はまだ4Gだが、モバイル通信がすべて5Gに移行すると、できることはさらに広がり、多くの新サービスが実現すると言われている。5Gに接続できるスマホをお持ちの方であれば、すぐにでも、通信設定を5G優先にしたいところだが、実際はそう簡単な話でもないらしい。
2023年1月15日に投稿された、かじゅ|ドコモスペシャリスト@kaju_329さんの「断言しますが、“iPhone”を使っている人は、今すぐ『5G』の設定を確認してください。5Gの方がすごいと“思考停止”していてはダメ。設定から「音声通話とデータ」を確認。5Gは場所により電波が弱い。ほとんどが4G転用で嘘5G。百害あって一利なし。僕もスタバで測ったけど動画の通り。さらにデメリットが、」というツイートには、4Gと5Gの通信速度の速さを比較した動画が添えられていた。この投稿には、480件もの「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
断言しますが、“iPhone”を使っている人は、今すぐ『5G』の設定を確認してください。5Gの方がすごいと“思考停止”していてはダメ。設定から「音声通話とデータ」を確認。5Gは場所により電波が弱い。ほとんどが4G転用で嘘5G。百害あって一利なし。僕もスタバで測ったけど動画の通り。さらにデメリットが、 pic.twitter.com/brLbxboBrr
— かじゅ|ドコモスペシャリスト (@kaju_329) January 14, 2023
5Gって一体、何? どうスゴイの?
そもそも「5G」とは、一体どういったものなのだろうか。少し詳しく説明すると、5Gとは、超高速・大容量・多数同時接続・超低遅延が可能となった「第5世代移動通信システム」のことで、英語の「5th Generation」の頭文字を取ったものである。サービスそのものは、2020年の春からスタートしたので、読者の皆さんの中にも、5Gをすでに利用している方は多いはずだ。
4Gに比べると、圧倒的に通信速度が速いことで知られている5Gだが、どうやらツイートによると、場所によっては電波がかなり弱いらしい。
投稿者のかじゅ|ドコモスペシャリストさんは、iPhoneで5G通信を行うことによるデメリットとして、「回線が弱いと強い電波を探して電池の減りまで早くなる。5Gのインフラが整うまでオフ推奨。」と述べている。
今後のエリア拡充に期待大!!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「意識して5Gじゃなくて4Gを使うことがあります。経験上、5G遅いことが多い」と、実際に5Gの遅さを実感しているとの声や、「5Gの電波を時々ひろって、でもとくに何もかわるわけではないので、いつもなんだろうと思っていました。きっと、これからなんですね!」と、4Gと5Gで何が違うのかわからなかったとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
今後、本格的に4Gから5Gへの移行が進むことは間違いないのだが、まだエリアによっては4Gしか入らなかったり、5Gのエリアでも不安定な通信状態になったりする場所もかなり多いようである。
なお、筆者は東京都練馬区に住んでいるのだが、現状では、まだ家の付近には5Gが届いていない。今後のエリア拡大に期待大である。
気になるiPhoneの設定方法は?
なお、iPhone 12シリーズ以降が5Gに対応できる機種となっているので、設定方法についても簡単に説明しておこう。
まず、「設定」アプリを起動し、「モバイル通信」を選択する。「通信のオプション」という項目があるので、こちらから「音声通話とデータ」をタップ。すると、「5Gオン」「5Gオート」「4G」の3つから設定を選ぶことができる。
ツイートにもあった通り、5Gのインフラが整うまでは「4G」を選択しておく方がよさそうだ。
iPhoneで5Gを利用する際の思わぬ罠。都心にお住いの方で、常に5Gの入りがよいという方は別だが、そうでない場合はもう少し通信環境が整備されるまで様子を見よう。
4Gでは通常5分ほどかかる映画のダウンロードが、5Gになるとたったの3秒で完了してしまうそうなので、便利な5Gがこれから安定的に普及する日が来るのが非常に楽しみである。
※サムネイル画像(Image:「かじゅ|ドコモスペシャリスト(@kaju_329)さん」提供)