スマホで写真を撮影するだけで、簡単に不用品の売り買いが出来る、フリマアプリの「メルカリ」。筆者もコロナ禍の外出自粛期間中に実家の大掃除をした際、要らないものや使っていないものをメルカリで大量に販売させてもらった。早く手放したかったので、可能な限り購入者からの値下げ交渉には応じてきたつもりだが、送料込みだと提案された値段での販売が難しいものなどもあり、フリマアプリの奥深さを実感した次第である。
2023年1月19日に投稿された、伊藤さん@シェアする社長@DaisukeIto1989さんの「メルカリで生計立てている人が言ってた。お安くなりませんか?」とコメントがきたら「値下げは考えていません。来週から値上げする予定です」と答えたら即購入してくれると。値下げ要求は「欲しい!」と言っているにすぎない。だから、買うための「言い訳」を作ってあげればいいと。「勉強になるなあ。」というツイートには、なんと3.2万件もの「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
高い買い物には言い訳が必要!!
投稿者の伊藤さん@シェアする社長さんは、冒頭のツイートに追記する形で、下記のように述べている。
「あなたも経験があるはず。僕らは特に高い買い物には「言い訳」が必要。先日、新しいiPhoneを買った。理由は「画面が割れたから」。修理すれば1万程度で済むのに。8万の買い物をする不合理な言い訳だよね。モノを売る時は「言い訳=今買う理由」を上手に用意すると飛ぶように売れると。先生に教わった。」
メルカリで欲しい商品を見つけた時、自分の想定していた予算よりも少し高いと感じた場合に、人は値下げ交渉を行うわけだが、現時点の値段よりも高くなるということが未来に確定していることが判明すると、今すぐに買わなければいけないという「言い訳」が成立するのだ。情報提供者の方は、メルカリで生計を立てているというだけあって、これはかなりの上級テクニックなのではないだろうか。
顔が見えない取引だからこそ慎重に!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「値下げのコメントをいただいた時は「大変申し訳ないのですが、値引きはしていないので値下げをしてくれる方からお買い求めください」とオブラートに包んで断る旨を伝えると、驚いたことに半分くらいの方は買ってくれます。」と、丁寧に自分の気持ちを伝えると半数は値下げなしで購入してくれたといった声や、「「お安くなりませんか?」はまだマシなほうで、「いくらまでなら値下げできますか?」と聞いてくるやつがいるので、そういう場合は即値上げします。」と、逆に出品者の感情を逆なでするタイプの購入者には値上げで対抗するといった声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
こうして見ると、メルカリにおける値下げ交渉に対する考え方は十人十色のようである。値下げ交渉自体は何の問題もない行為だが、相手がどう受け取るかというのは、お互い顔が見えないからこそ、慎重にコメントするようにしよう。
他のフリマアプリでも使える!!
メルカリで不本意な値下げ交渉をされた場合、値段を下げることなく、相手にスムーズに商品を買ってもらうことが出来る今回のテクニック。メルカリに限らず、ラクマやPayPayフリマなど、普段からフリマアプリをよく利用する方は、覚えておいて損はないはずだ。
筆者は値下げ交渉のやり取りも、結構楽しいと感じるタイプの気さくな出品者なのだが、人によっては見ず知らずの人を相手に、長々と面倒なやり取りをするのは嫌だという場合も多い。そもそも最初から、底値で値段設定している出品者の方も沢山いらっしゃるはずなので、そういう方はぜひ今回のテクニックを試してみてはいかがだろうか。