iPhoneには万が一の時に役立つ、「緊急SOS」という機能があるのをご存じだろうか。実際に使ったことがあるという方は少ないと思うが、「緊急SOS」機能を使えば、自分の身に危険が迫った際、119番や110番などへと自動で電話が発信され、スムーズに今の状況を伝えることが出来るのだ。
今日は、Apple製品を10倍使いこなす方法を日々紹介しているインスタグラマー・マリエ iPhoneアプリとApple活用術@marie_okawaさんの投稿『iOS16.3で変わった緊急SOS』について、皆さんにご紹介しようと思う。
マリエ iPhoneアプリとApple活用術さんは、先日Instagramへ下記の文章とともに、iOS16.3のアップデートで「緊急SOS」機能が具体的にどう変わったのかを解説した動画を投稿した。
「【iOS16.3で変わった緊急SOS】※警告音が出るので音声ONの際はご注意ください
もうiOSアップデートした?新しい16.3では緊急SOSの動作に変更があったよ!
今まではサイドボタンと音量ボタン(上下どちらか)を同時に長押しし続けると緊急通報ができたんだけど、アップデート後は長押し→カウントダウン→指を離すと緊急通報になってました!(バッグの中で長押しされてたとか誤通報が多かったのかな?)
音声でのアナウンスもあるので、いざというときも対応できそうだけど頭の片隅で覚えておくと良さそう!今まで通りの長押しで緊急SOSの手順がいい人は設定→緊急SOSから設定できます!ヘルスケア→メディカルIDから緊急連絡先を登録しておくと、緊急SOS発信時に相手に自分の位置情報を送ることもできるので家族の番号など登録しておくといいね。iPhoneを持つお子さんや知り合いにもシェアして教えてあげてね!」
こちらの投稿には、380件以上の「いいね!」が付いており、インスタ上で話題となっている。それではさっそく、この投稿について詳しく解説していきます。
新しくなった「緊急SOS」の発信方法!!
2023年1月23日に Appleが配信を開始した「iOS 16.3」だが、このアップデートに伴って、「緊急SOS」の発信方法が変わったらしい。
今までは、マリエ iPhoneアプリとApple活用術さんの投稿にもあるように、サイドボタンと音量ボタンを同時に長押しし続けることで「緊急SOS」が発信される仕組みだった。
しかし、今回のアップデートでは、サイドボタンと音量ボタンの長押しを行うところまでは同じだが、カウントダウンが開始後、ゼロになったらサイドボタンから指を離すことで、「緊急SOS」が発信される仕様に変更となったのである。
実際に「緊急SOS」を発信すると、どうなるのか?
従来のように押し続けることで「緊急SOS」が発信されてしまうと、鞄の中やポケットの中にiPhoneを入れていた場合などに、思いがけずボタンが押され続け、誤発信につながることが多かったようだ。
筆者も過去に、ディズニーシーでジェットコースター系のアトラクションに乗った際、ポケットに入れていたiPhoneから、知らずに「緊急SOS」を発信してしまったことがある。
その時は「緊急SOS」という機能の存在自体を知らなかったので、画面が変になっていると感じ、何事もなかったかのように、慌ててホーム画面に戻したのだが、すぐに警察から折り返しの電話が来た。予期せぬ発信であることを謝罪とともに説明すると、すぐに理解してもらえたが、これがよくある誤作動だとすると、対応する警察もかなり大変である。
iOSのアップデートを行う際には、必ずバックアップを取ろう!
「緊急SOS」の発信方法が誤作動の少ないものに変更された、iOS 16.3のアップデート。実際にネット上では、この「緊急SOS」で奇跡的に命を救われたという人の声もあるので、今すぐには使わないかもしれないが、この機会に発信の手順を覚えておくと、いざという時に役に立つはずだ。
ただし、現在iOS 16.3では、ストレージの空き容量が十分であっても、アップデート直後にアプリが待機中になってしまったり、アップデートを開始したものの進行が極端に遅い、などという不具合も発生しているので、更新は慎重に行うようにしよう。
筆者のiPhoneでは、今のところ致命的なバグは出ていないが、もしも、皆さんが配信開始後すぐにiOSをアップデートされる際は、先にデータのバックアップを取っておくのがオススメだ。
※サムネイル画像(Image:「マリエ iPhoneアプリとApple活用術(@marie_okawa)」さん提供)