皆さんは、日々どのようなインターネットライフをお過ごしだろうか。一般家庭がインターネットに接続するには、基本的になんらかの回線を契約しなければならない。回線には大きくわけて、ADSLと光回線の2種類が存在するのだが、ADSLはユーザーの減少にともない、来年3月末ですべてのサービス終了を迎えることが決定したため、新たな通信手段へと乗り換えをはじめているユーザーも多いようだ。
2023年1月30日に投稿された、ウォルテ@YF_YANDFさんの「ADSLが終わるし光は来てないわでスターリンク導入しました。森が邪魔して時々接続切れちゃうのはなんとかしないといけないけど家族4人で5MもでないADSLで約15年と考えるとめっちゃ早くて助かります。自動で衛星探してアンテナ動かすのは凄いけどせめて後ろ向いて通信できるようにしてイーロンマスクさん」というツイートには、5500件以上の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
スターリンクの利用にはアンテナが必要!!
投稿者のウォルテさんは、15年間ADSLを利用していたそうだが、サービスの終了によって、他の通信手段を選択せざるを得なくなったとのこと。その際、光回線が引けない地域だったため、新たに「スターリンク」と呼ばれる衛星インターネットサービスに切り替えたそうだ。
スターリンクとは、イーロン・マスク氏が率いる「スペースX」が提供している衛星サービスで、日本では2022年の秋頃から導入が開始されている。
スターリンクでインターネットサービスを利用するには、通信用のアンテナが必要で、電源にはPower over Ethernet(POE)と呼ばれる、給電ネットワーク技術が使われているそうだ。ウォルテさんのツイートにも、実際のアンテナを撮影した写真が添付されており、このアンテナが、自力で衛星を探して向きなどを調整してくれるらしい。
なお、スターリンクの衛星は、ギリギリ人間の肉眼で見ることができるそうだ。もしも、筆者がスターリンクの契約者であれば、ワクワクしながら空を見上げて探してしまいそうである。
設置には空が開けた場所が必要
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「これ田舎だと無敵なサービスですよね」と、地域を選ばず設置ができることに対する称賛の声や、「そっちどうです。こちらもスターリンク 積雪には弱いですよ 融雪システムも結果プアーで通信が途絶します」と、雪との相性はよくないことを共有する声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
スターリンクを自宅に導入するには、空が開けた空間が必要なので、都会の高層マンションでは難しそうだが、設置そのものはかなり簡単なようである。面倒な工事などもいらず、必要なのはアンテナの設置だけなので、ごちゃついた場所でさえなければ、導入のハードルはかなり低いと言っても過言ではない。
唯一のデメリットは、国内で利用されているインターネット通信と比べると、料金が高いことだ。しかし、スターリンクは衛星通信なので、そもそも、光回線などとはまったく異なる種類のものである。災害時などに、たとえ、電信柱が折れようとも、スターリンクさえあれば通信環境が確保できるというのは、地震大国日本においては大きなメリットなのではないだろうか。
月額はこれから下がるかも?
ADSLのサービス終了によって、最新の衛星インターネットサービス「スターリンク」を導入したという今回のツイート。光回線が届いていない地域でも、スターリンクを契約すれば、それなりに速度のあるインターネットライフが楽しめるはずだ。
月額料金が高いとは言ったが、ここ2カ月の間に少しずつ値下がりしており、今後は手の出しやすい値段設定に落とし込まれていく可能性も高い。
今回のツイートを読んで、スターリンクが気になったという方は、一度、スペースX社のスターリンク公式HPをチェックしてみてほしい。
●スターリンク公式サイトは→こちら
※サムネイル画像(Image:「ウォルテ(@YF_YANDF)」さん提供)